おまけ ページ40
【唐突に書きたくなったもの】
唐突であるが、Aは朝が弱い
一度起こせば起きる
寝起きは悪くは無い
だが自分で起きることはできない
もっと言うなれば下手したら一日中寝続けるのだ
だから朝食の時間になれば誰かが起こしに行かねばならない
今日はナミの番であった
「A〜朝ごはんよ」
扉を開け中に入る
ナミとロビンが起きた時もまだ寝ていたAのベッドは二時間たった今でもベッドの上はこんもりと盛り上がっていた
ーーまったく…
ナミはため息をついた
修行中の二年間でもAの朝の弱さは治らなかったようだ
他人が部屋に入った瞬間に目を覚ますAだが、信頼をおく仲間相手にはそれが意味をなさない
「A?」
あれ？
ナミは布団に近づくと首を傾げた
スースーと心地の良い寝息はいつも通り
頭まですっぽりと布団をかぶる癖もいつも通り
ただ一つ違う点をあげるとするならば
「小さい……」
いつもよりも布団の盛りあがりが小さい
まさか……
「A!!」
バッと勢いよく布団を剥ぎ、ナミは血が消えて行くのを感じた
『そうぞうしい…』
いつもより高いまるで鈴のような声
生意気そうな言い方
体は明らかに縮んでいる
ナミは震える手で布団を握り、口を開くと
「全員集合!!!!!!!!!!!!」
部屋を通り越し、船中へと響き渡ったのだった
ーーーーー
「おいどうすんだよ」
と、ゾロ
「確か二年前も同じことあったはずじゃ」
と、チョッパー
「あの時は精霊のイタズラだっけか？」
と、ウソップ
「A様ァァァァァァァァァ！」
と、サンジ
ナミは痛む頭をおさえた
この船の者達はなんと楽天的な者が多いのか
そして、当の本人はと言えば
『あいかわらずうるさい者達だ』
不機嫌そうに眉を潜めていた
その体は五歳前後
まさに文字通り幼児化したAの姿があった
最悪なことに記憶まで忘れているらしい
「なんでまたこんなこと……」
「確か昨日立ち寄った島が魔術に深く関わりがあるからってAちゃん張り切ってなかったかしら?」
帰ってきた時、小瓶を持っていたような……
ロビンは記憶を頼りに口を開いた
「きっとそれだわ。まったく人騒がせな……」
二年前も同じことがあった
その時は精霊たちのイタズラだったようで次の日には戻っていたがその時は皆焦っていた
子供の時の記憶のままのAから信頼を得るのは大変だった
『まえのきおくもあるらしい…なんとふしぎな……』
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歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2018年1月16日 0時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます。どう書こうか、このまま書いても…と自身を無くしていたのでコメントが来たのでやる気も出、自信も出てきたので一気に3ページも自分の書きたいように書けましたありがとうございます^^* (2017年12月22日 22時) (レス) id: 8cd538f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 早く続きをみたいです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるように頑張っていきたいと思います (2017年11月4日 22時) (レス) id: cdc15aa4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年10月22日 0時
