逃げれない ページ30
『安心してよ。三人が怒るほど危ない能力じゃないし』
「おい…」
『何?ゾロ』
「勝負のこと忘れてねぇだろうな」
Aは一瞬考えた
ゾロのいう勝負とは戦闘中に話したことであろう
敵を多く倒した方が勝ちという
結果としてAはノアの方に行き、勝負はゾロの勝ちだ
『それで?』
「負けたヤツは勝ったヤツの言うことを何でも聞く」
『うん…そうだけど』
なら…ゾロの言葉は続き
「嘘をつくな」
Aは言葉をつまらせた
「A嬢…お願いだ。ほんとのことを教えてくれ」
『……あぁもう!!そうよ、危険よ。でもそれが何?あの時、他に手段はあったわけ？……何か言ってよルフィ!!』
ずっとルフィは木箱に座ったまま
うつむいていたルフィはゆっくりと顔をあげ、Aと目を合わせる
「おれは…もうアレを使ってほしくねぇ」
『はぁ!!?何言ってんのよ。嫌よ、そんなこと。何のために修行したわけ』
「それでも、おれは使ってほしくねぇ」
Aは拳を握りしめた
『ふざけないでよ!!どれだけ苦労して修行したかも知らない癖に!!危険だから使うな?…それがどうしたっていうのよ。仲間のためならそんなことどうだっていい!!』
「ふざけてんのはどっちだ!!」
『っ!!』
路地裏にサンジの声が響く
Aに対して一度も声を荒らげたことの無いサンジの声が
「そうだな、あの時はA嬢の力以外対策が無かった。そんなこと考えずに責めたことは謝ろう。だがな、その言葉だけは許せねぇ。命を使う場所を間違えんな!!」
『なによ……自分の命をはることがそんなにいけないの!!?みんなだってしてるじゃない!!守られてばっかりが嫌だから頑張ったのに……』
ぽたりとAの足元に水滴が落ちた
頬を雫が伝っていく
『嫌いよ……』
ぽたり、ぽたりと落ちる雫
三人はそれを見つめたまま何も言わない
『嫌いよ!!…大っ嫌い!!』
大粒の涙を浮かべ、Aは走り出した
「A嬢!!」
「ほっとけ……で、どうするんだ、ルフィ」
「おれは使ってほしくねぇだけだ」
「それは全員同じだ。とりあえず帰るぞ」
ゾロが先に歩き出し、それに続く形でルフィとサンジも続く
三人の表情は硬いままだった
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歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2018年1月16日 0時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます。どう書こうか、このまま書いても…と自身を無くしていたのでコメントが来たのでやる気も出、自信も出てきたので一気に3ページも自分の書きたいように書けましたありがとうございます^^* (2017年12月22日 22時) (レス) id: 8cd538f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 早く続きをみたいです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるように頑張っていきたいと思います (2017年11月4日 22時) (レス) id: cdc15aa4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年10月22日 0時
