傍観者と王の家臣 ページ23
ルフィを抱きかかえたまま、上を見ればシラホシと海王類たちが会話をしていた
その内容に耳を傾けながらAはゆっくりとまぶたを閉じる
ーーシラホシが……そっかぁ…
海王類と会話が出来る
それが何を意味するのかをAは知っていた
Aにも海王類の声は聞こえる
だが、Aとは違う特別な能力がシラホシにはあるのだ
それが何かをAは知っている
たぶん、ルフィにもこの声は聞こえているのじゃないか
今は固く目を閉じているが、そんな気がした
「ルフィ様!!A様!!」
シャボンが島へと吸収されゆく中、シラホシが手を伸ばしてきた
『ねぇ、ルフィをお願い出来る？』
「分かりました!!A様は…?」
『後で、広場に向かうから安心して』
シラホシの手にルフィを預けると、Aは二人から離れた
ルフィの出血がひどい
だが、あちらにはチョッパーがいる
たぶん、大丈夫だろう……
ーーーーー
大きな大きな船を海王類たちはそこに置く
直るかな
直るといいね
優しげな、期待するような声にAは目を細めた
『……直るといいね』
Aの言葉に海王類たちが一斉にAへと気づき、驚いたのかAの周りを取り囲んだ
ーー君は…ぼくたちの声が聞こえるのかい？
『うん、まぁね』
ーーどうして?
『どうしてって…私は香国の王族だからって言ったら納得できる?』
ーー傍観者…
ーー神に愛された一族
ーーあぁ、だからか
ーー君には彼らの血が流れているのか
『まさか海王類の声まで聞こえるなんて思ってなかったけどね』
ーー君は戻らないのかい?
ーー彼らの元に
『あなたたちと話したかったから』
ーーぼくたちと？
ーー香の姫君がぼくたちと？
『そう、あなたたちと』
なぜだど言うかのような目に、Aは微笑んで見せた
『私はすべてを見る"傍観者"。私が��王とその家臣��を記憶に入れておくのはなんらおかしなことは無いでしょ?』
ーーそうだね
ーーそうだわ
ーー安心して。あの子は正しい王よ
『…そこは心配してないわ。ただ、王がいるということは嵐が来る予兆でもある。だから…』
ーー大丈夫
ーー彼女なら暴走することは無い
ーー彼女を導く者をあなたは知っているのでしょ?
『知ってるよ。一応ね』
ーー大丈夫
ーー大丈夫
ーー安心して
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歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2018年1月16日 0時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます。どう書こうか、このまま書いても…と自身を無くしていたのでコメントが来たのでやる気も出、自信も出てきたので一気に3ページも自分の書きたいように書けましたありがとうございます^^* (2017年12月22日 22時) (レス) id: 8cd538f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 早く続きをみたいです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるように頑張っていきたいと思います (2017年11月4日 22時) (レス) id: cdc15aa4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年10月22日 0時
