少女は少女2 ページ11
「それにしてもよぉ……お前……ずるくねぇか？」
『えっ？』
唐突なルフィの拗ねた顔にAは戸惑う
「おれ、シャンクスの船に乗せてくれなかったのによ……」
『あっ……あぁ……』
これはなんと答えたらいいのだろう
確かに、ルフィが何度頼んでもシャンクスは一度もルフィを旅に連れていったことは無かった
ルフィの目の下の傷はシャンクスに船に乗せろとねだった時につけた傷だということをAは知っている
『あ、あれは私がシャンクスしか頼る人がいなかったし……それにシャンクスの仲間ってわけじゃなかったから……陸に上がる時以外はほとんど船の中だったよ？……シャンクスと一緒にいたのは一年だけだし……』
「こら、ルフィ。お嬢を困らせてんじゃねぇよ」
すかさずサンジが助け舟をだし、ルフィはしぶしぶながらに引いた
「ん？普通に聞いてたんだがAの修行場所は新世界なんだよな？」
『……そうだよ？』
「なら、お前、魚人島に行ったことあるのか？」
ウソップの言葉に何人かがハッと気づきAを見る
だが、当のAは首を横にふった
『クマの能力でシャンクスのとこに落とされた時は空を飛んで、頂上戦争の後は気を失っててシャンクスの船の中だったから魚人島を通ったことは知らなかったわ。それでみんなに会うために新世界からこっちに来る時は船の中でずっと寝てたから魚人島は見てないの』
「寝てたのか…？」
『うん、寝てた。なんでか知らないけど海の中に入った瞬間、とても眠たくなるの……今も眠い』
そう言えば眠そうだな、とA以外の一味全員が思った
Aの話が本当ならばこの先どう魚人島に辿り着くかも、魚人島内部も知らないのだろう
『…………眠い』
とろん、とAのまぶたが閉じられる
「A、寝るなら部屋で寝なさい。あんたのために新しい寝巻き買ってあるから」
『うん……ありがとう、ナミ』
どんどん深く海の中へ船が進んでいく中、Aの眠気も増していく
ロビンに支えられながら部屋へと向かう途中、Aは立ち止まり、ルフィへと振り返った
『ルフィ…私ね、シャンクスに記録本取られちゃったの』
「……!!?」
『だからね、取り返さなきゃいけないから……ぜったいシャンクスに会いに行こうね』
「……おう!!」
眠そうにふにゃりと笑いAはまた部屋へと向かっていったのだった
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歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2018年1月16日 0時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます。どう書こうか、このまま書いても…と自身を無くしていたのでコメントが来たのでやる気も出、自信も出てきたので一気に3ページも自分の書きたいように書けましたありがとうございます^^* (2017年12月22日 22時) (レス) id: 8cd538f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 早く続きをみたいです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるように頑張っていきたいと思います (2017年11月4日 22時) (レス) id: cdc15aa4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年10月22日 0時
