それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:21,347 hit

呼び捨てページ7

その夜さっそくカズに提案してみると開口一番、

和也：「どんな男？」

って言われた。

A：「どんな男って…、んー…陽気で天然で明るい、かな。」

和也：「ふぅん？」

A：「裏表がなさそう。単純。猪突猛進。でも仕事は…ポカミスはするけど今の所持ち前の愛嬌で乗り切ってる…かな？」

和也：「なにそれ(笑)褒めてんの貶してんの。」

A：「分かんない(笑)彼女をすごく大切にしてるってことは言える。」

カズはソファーでゴロンと横になると、

和也：「いいよ。聞いたところによると悪い奴じゃなさそうだし。A目当てでもなさそうだし。」

A：「はぁ？私目当て？？そんなのうちに入れるわけないじゃん！」

和也：「分かってないなお前。彼女いたって手を出す奴は出すんだよ。」

A：「…雅紀は…そーゆう奴じゃ…」

食事の後片付けが終わって私もカズの隣に腰を下ろす。

和也：「だいたいなんで呼び捨て？気ぃ許し過ぎ。」

A：「なによ？今度はカズがヤキモチ？(笑)」

可笑しくて思わず吹き出した。

和也：「シェアするのはいいよ。ただ呼び捨てだけが気に入らない。」

A：「なによ！自分だって美羽さん呼び捨てしてるじゃない！」

和也：「あ、そっか(笑)」

思い出してカズが持ってたクッションに顔を埋めてくふふっ、と笑う。