それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ43)

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前途多難ページ43

見上げると何故か雅紀の顔が赤くて。

え？え？

駅到着のアナウンスが流れてドアが開くと雅紀は私の腕を掴んで強引にホームに出た。

A：「雅紀？どうし、」

クルリと振り返った雅紀はさっきよりもっと赤くて汗をかいてる。

雅紀：「お前なぁ…人の股間元でなにゴソゴソやってんだよ！アホか？」

A：「ああ…」

それで赤かったんだ？

A：「ご、ごごごごめん。」

雅紀：「いいけど。俺が反応したらどうすんだよ。」

A：「反応…」

繰り返して言うと雅紀はキッと睨み返して、

雅紀：「バカ！冗談だよ！/////まともに返すな！」

A：「だよねぇ？雅紀は私を女としてなんか見てないもんね？」

ケラケラ笑いながらそう言うと、雅紀ははぁ…と息を吐いて

雅紀：「そんなことも…ないけど。」

ボソリと呟くように言う。

A：「え？」

雅紀：「…いいよ、もう。行くぞ。」

怒ったのかな？さっさと歩き出した雅紀の背中を慌てて追いかける。

A：「ごめんって。明日からは股下に脚は入れないから、」

雅紀：「…お前舐めてんの？」

A：「なっ、舐めてない！！」

雅紀にジロリと睨まれて慌てて答える。

ああ初日から前途多難だ。