ウソ ページ36
和也：「…なにイチャついてるの？」
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雅紀のほっぺたを冗談で軽くつねったりしてたらいつの間にかリビングのドアのところにカズが立ってた。
A：「あ、おはよう、カズ。ってゆうかイチャついてないし！」
雅紀：「はよーん！ニノ♫」
カズはちょっとブスっとしながら雅紀を押しのけて私の隣に座った。
雅紀：「なんだよ、ニノ。」
和也：「うるせ。Aに触んな。」
雅紀：「あ、ヤキモチ？でも今のは俺がAに触られてたんだからね？」
A：「触られてたって…私はセクハラ親父か？カズ、コーヒー…淹れる？淹れようか？」
和也：「いいよ、自分で淹れる…あーアタマ痛い。」
雅紀：「眠れなかった？2日酔い？」
和也：「違うわ。昨夜、」
一旦区切って。
和也：「………なんか眠りが浅かったんだよ。」
A：「………。」
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嘘ついた。
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雅紀：「…なんか青白いなぁ、ニノ。俺と朝走ろうよ！健康にいいよ？」
和也：「…うるさい…朝からキンキン。」
雅紀：「なにこの細い腕！筋トレしないと30代入ったら一気に落ちるよー」
カズの二の腕を持ち上げて筋肉を確かめる雅紀。
そんな2人のやりとりを見ながら。
心のモヤモヤがまた復活。
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それはとても小さなウソ。
ウソにもならない。あえて言うことでもなかった事かもしれない。
でも。
なんで？
普通にここで。カウンターで会ったって。
会って少し話したって。
言えばいいじゃない。
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作者名：ゆい x他1人 | 作成日時：2018年5月18日 0時
