素晴らしき嘘3 (ページ5)

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A：「………ん…っ、」

そのまま和也は顔を寄せると私の唇を奪う。

抵抗しようと挟まれた両手を自分の両手で掴むけど、引き離せなくて。すごい力。

前から思ってたけど、こいつキス、上手い。

A：「…っ、ふ…っ、」

されるともう力、抜ける。抵抗できない。

どれだけされたんだろう、息継ぎができないほど。

へにゃってなっちゃう、悔しい。

和也：「………なんつー…顔、」

たまらない、って顔してる和也。

ああ、これ以上はヤバイ。

ヤバイって思うのに、力出ないよ。

和也：「もう少し、先してい？」

A：「…う…」

声が出ない。

和也はそのまま首に唇を移動させた。

A：「………やめ………っ、」

拒否しなきゃ。

しなきゃって思うのに、身体が―――――――――。

和也の両手がシャツの前ボタンにかかる。

うう、バカバカ、抵抗できないのをいいことに！でも………

和也：「………A、」

息が荒くなってる、和也。

すぐに外せない前ボタンにもどかしさを感じたのか、「もういいや」って呟く。

何が？

ボタンから外れた両手は。

私の両胸へ。