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子供6人 ページ7
貴方side
『……それは面倒な事になったね。一週間後位に高専に真人と漏瑚を遣わせるから、それまで高専で情報を探って欲しいな』
電話越しの夏油の声に思わず溜め息を吐いた。
「一週間後? もっと早く出来ないのか」そんな事言えない。
私の任務の失敗でこうなった訳だし。
『おい、何故儂がこんな奴と一緒に行かなければならんのじゃ! 小娘1人死んでも、計画には差し支え無いし、さして変わらんのだろう?』
電話越しの漏瑚の声に電話を切りたくなる。
漏瑚は私を邪険にする。
協力する、と言っても信じてくれない。
それもそっか。
夏油を信じているのは取引もあるし、夏油の中身が夏油じゃないからか。
『そう言うな。お願いだよ。じゃあ、また一週間後』
プツ、と電話が切れる。
物寂しげな無音が、心を苦しめた。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年4月1日 16時