子供15人 ページ16
貴方side
野薔薇ちゃんを見送った後、五条と向き合う。
「昨夜はごめんねー。煩かったでしょ?」
見送り終わって寮室へ戻ろうとした時、五条に話し掛けられた。
「いえ、寝てたので」
「えー、そうなの? ……起きて来ないから、てっきり”昨夜は夜遅くまで起きてた”のかと思っちゃった。”話し声も聞こえた”し、電話してたのかなーって」
ゾッとした。
此奴、本当に気付いていないのか?
「……まぁ良いや。僕これから出張だから、皆に後で言っといてくれない?」
会話中にあんな声のトーンが下がるか普通?
いや五条だし、そう言う事もあるかもしれないけど。
「……栞、寝惚けてる?」
「……あ、いえ、ボーッとしてただけです。何でしたっけ?」
何か言われたけど覚えていない。
何だっけ?
「僕今から出張。皆に言っといてってだけ。分かった? じゃあ僕もう行くから」
「アッはい」
五条はそのまま戻って行く。
……危な。
思考読まれたかと思ったわ。
六眼って思考は読めないよね……。
「あ、今残っているメンバーに出張伝えないと」
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年4月1日 16時