幸せはいつか ページ35
こいつには高度なセンサーでも付いてんのか？
エースの生態が不思議でならない。
アリア姉さんと父さんは隊長達の集まりへと加わりに行ったらしい。
｢泣くほど旨い飯！？｣
｢来月な。俺の誕生日だから、父さんが張り切って作るんだとよ｣
｢ヘェー、Aって来月誕生日なのか。何か要るか？欲しいもん｣
…エースがそんなことを言うとは思わなかった。
いつも誰かの肉を奪ってるエースが俺に何かくれるのか？
…肉は特別か。
｢要らねェよ、なんも。今この場所があるだけで十分だし｣
｢…ジジイみてェ｣
｢殴るぞ｣
こんな推しに溢れた世界で生きていられることが幸せなんだ。
海軍でも沢山会ったし、戦わせて貰った。
四皇 赤髪のシャンクスに会えたのだって奇跡に近いんだ。
しかも、ミホークにまで会っている。
そして、家族と楽しく暮らせている。
これ以上の幸せはないだろう。
｢これが幸せなんだって、毎日実感するんだ。もちろん嫌なこともあるけどよ｣
｢…そうだな｣
エースが珍しく声を落とした。
暗い感じじゃなくて、安堵しているような声。
この日常が続けばって、エースも思ってるんだろうな。
俺は未来を知っているから、このあと父さんがどうなるかも分かっている。エースも、じいちゃんも、…白ひげ海賊団も。
幸せはいつか壊れるものだ。
俺が、読者の一人として行動するのか、白ひげ海賊団の一人として行動するのか。
今のところ後者でしかないけれど、運命が変わるかは分からない。
でも、もし運命が変わるなら。
誰も死なずに、終えられるなら、俺が動かなければいけない。
この世界のイレギュラーは、俺だからな。
｢…あァ、そうだ。マークは、エースと同じ背中に彫ることにしたんだ。形はマルコのやつだけどな｣
｢いいな！それ！Aと背中合わせに戦えたら最高だな！！｣
｢そういえば、能力者と共闘はしたことねェなァ｣
｢…別に間違って燃やしたりしねェぞ｣
｢分かってるっての｣
エースの実力は1ミリも疑ってねェよ。
｢自然系と戦ったことはあるんだぜ？海軍本部でみっちりと。たまに大将ともやらせて貰ったしな｣
｢やっぱり強かったか？大将レベルは｣
｢強いなんてもんじゃねェよ！あと何年したら勝てることやら…｣
｢そんなにかよ…｣
5年もしないうちにエースも戦えるけどな、なんて。
バッドエンドを笑顔で話せるほど、俺は強くなかった。
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
