アリア姉さん ページ34
｢グララララララ！！…いいじゃねェか。どこに入れるつもりだ？｣
｢！！ありがとう！じいちゃん！
場所は、エースと同じにしようかな。やっぱり、背負うなら背中にしたい｣
ニヤ、と笑ったじいちゃんは、ジョッキを掲げた。
中の酒が、光に反射して神々しい。
騒いでいた奴等も、話をピタリと止めて、じいちゃんに注目した。
｢野郎共ォ！Aの覚悟に乾杯だァ！！｣
『ォオオオ！！！』
2度目の乾杯は、さっきよりも熱気があって、皆嬉しそうだった。
俺も嬉しくて、笑みが抑えきれない。
｢A〜！！｣
父さんと話していると、どこからか女性特有と高い声が聞こえてきた。
聞き覚えがあって、懐かしい声。
見聞色で探し当てれば、そこには4、5年ぶりのアリア姉さんが居た。
…そして、何故か泣いている。
｢こんなに大きくなったのね！！｣
｢久し振り。アリア姉さんは変わらないな！｣
医務室に行くことはほとんど無かったら、まだ会えていなかった。
5年経っても、ナースは皆、相変わらず美人だ。
目の保養にするには刺激が強すぎるが。
｢それで、なんで泣いてんの？｣
｢久し振りに会ったらなんか感動しちゃって…。父親とは違ってイケメンに育ったのね！！安心したわ！｣
｢そんなことないよ。アリア姉さんは相変わらず綺麗だね｣
｢やだもうマセガキ〜！！｣
前会った時は見上げていたのに、今では同じような目線の高さだ。
この前測った時は、175cmほどだった。
よく二十歳超えてると勘違いされ、逆ナンされることも少なくない。
自慢じゃないぞ。
｢何歳になったの？｣
｢15。来月で16だな｣
｢え゛｣
｢なんでサッチが驚いてるのよ｣
……そういえば、父さんに誕生日教えたことなかったっけ。
祝って貰わなくても幸せだったから、気にならなかったんだよな。
当日になったら脳内で勝手に祝ってたし。
｢…俺、父親なのに祝ったことねェ｣
｢はぁ？嘘でしょ？A可哀想じゃない！！｣
｢いいんだ、アリア姉さん。俺も教えなかったし｣
聞かれなかったし。
｢来月だな！絶対忘れねェ…｣
｢フラグだな｣
｢フラグね｣
｢忘れねェよ！！その日は泣くほど旨い飯を食わせてやるからな！｣
頼むからそんなに張り切らないでくれ。
父さんなら変に空振る気がしてならないんだ。
本当に大丈夫か？なんて笑ってると、｢飯｣というワードに反応したエースがこちらに駆けてきた。
こいつには高度なセンサーでも付いてんのか？
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
