ゴリラ ページ19
すぐにバーボンにメールを送信する。
ながらスマホダメ絶対。真似しちゃダメよ。
『すいませんバーボン。データはまた後日お渡しします』
『大丈夫ですよ。今貴女の目の前に居ますので』
「は?」
とっさに顔を上げれば色黒金髪イケメンフェイスが。
今更だけど顔整いすぎじゃない?
赤井といい勝負だよ。
「とりあえず、ポアロに戻ってからで良いですか?今両手が塞がっているので」
両手で持っている袋は、買い出しの袋か。
重そう…。
「重そうですね」
「持ってみますか?」
持たせて貰ってみると超重かった。
普通に持ってるバーボンはゴリラだ。間違いない。
「手伝おうと思っていましたが…諦めます」
「そもそも女性に持たせるなんて出来ませんよ」
あ、そう。
一瞬にしてテンションが氷点下まで下がったぞ。
「ポアロで何かあったんですか?」
「え?」
「僕はポアロで待っていてくださいと連絡しました。それなのに僕と鉢合わせしている。つまり、ポアロで何かあって出てきたんですよね?」
「…騒がしい子供に遭遇しまして。痺れを切らして出てきてしまったんです。すみません」
残念なことに、私の心は広くないんだ。
「また入っても不審がられるだけなので、裏口で待ってます」
「…そうした方が良さそうですね」
その後、無事にUSBを渡し終えた私は、家に帰ってパソコンを弄っていた。
ハッキングの仕事が送られてきたのだ。
相変わらず遅い作業スピードで終わらせる。
「幹部の部下になったからと言って変わることは何もなし…」
だからといって安心してはいけない。
ライに関わって散々振り回された経験がある私は、最近気が気じゃない。
いつ死ぬか、いつ無茶な任務がくるか、いつ親のことがバレるのか。
下っ端同士なら気にしないし、深入りはしないのに。
…あぁ、疲れる。
「ライに関わってなきゃ、こんなことには…」
ライは、幹部になってから唐突に私に接触してきた。
「俺のことを覚えているか?」と。
覚えていると伝えたのが間違いだったのだ。
それから私の振り回される日々が始まった。
FBIだと告げられ、協力しろと色々な場面に使われた。
私が何をしたと言うんだ…。
あの野郎…次会ったらぶっ殺してやる。
ピロン♪
「…あ?メール?」
鳴ったのはプライベート用の携帯。
送信者はスコッチ。
……………スコッチ?
「おいおい…亡霊がメール寄越すなよ」
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柳(プロフ) - 勉強大好き(学校での)さん» ここは自分的にも好みなので、そう言って頂き嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2020年4月7日 13時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
勉強大好き(学校での)(プロフ) - 犯罪者が法律事務所に行くっていうのが私的に一番好きです。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» そういって頂き光栄ですw (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
がなちみ(プロフ) - 心の声にじわる (2020年1月6日 17時) (レス) id: aeba0a6090 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» 楽しみにしていただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳 | 作成日時:2019年6月16日 21時