これだからクソガキは ページ18
「じゃ、ありがとね、アイスちゃん」
「いえ」
その後、無事に家に帰り、さっさと寝た。
バーボンからの任務も順調にこなし、いつ死ぬんだろうとか考えながら過ごしたこの数週間。
意外にも恐怖などは無く、淡々と任務をこなすだけだった。
どうやら私は、生に執着がないらしい。
…で、今もまたバーボンからメールが届き、ポアロに来たわけだが…
「お姉さん!久しぶりだね!」
だ れ だ お ま え は 。
席に座り、バーボンからの連絡を待っていたときだった。
急に小学生のガキがこちらに向かって上記の台詞を言ったのだ。
誰、マジで。
「ごめん、誰?」
「え、覚えてないの?ほら、結構前にこのお店で僕と話したじゃない」
「………………………覚えてないや。ごめんね」
残念ながら、私は記憶力が良くないのだ。
かといって悪くもない。
普通。
そんな私に"結構前"の話をされても覚えていないのは当然である。
「じゃあ、改めて。僕は江戸川 コナン!よろしくね、お姉さん!」
「…コナン?…あー、私の一人語り聞いてくれた子?」
「うん!」
居たなぁ、そんな子。
名前が独特で印象的だったんだよな。
江戸川 コナンか。
江戸川…江戸川…聞いたことあるようなないような……分からん。
ま、いっか。
「で?コナン君は何の用?お姉さん今忙しいから今度でもいいかな」
「お姉さんとお話したいなぁって!!」
お話?
こんな人間とお話して何がいいんだよ。
あ、そんな私美人?
「…はぁ。虚しい…」
「そう言えばさぁ、上司が変わって死ぬとか言ってたけどどうなったの?」
「死ぬよ?多分」
今、バーボンは買い出し中。
早く戻ってきてくれ。
あまり"こいつ"とは会話したくないんだ。
なんかこいつ怖い。やだ。
「死ぬってどういうこと?」
「そのまんま」
「精神的に?それとも物理的に」
バン!!!!
だからガキは嫌いだ。
しつこくてウザくてうるさい。
ん?小さい頃はお前もそうだった?
知らねぇよ覚えてねぇし。
…一生話しかけられないようにしてやるよ。
「うるせぇよ、クソガキ。殺すぞ」
久しぶりだ、こんなにイラついたのは。
殺気を込めて、小さい声で言った。
机を叩いたことに驚いたのか、少し静かになったコナン君を置いて会計を済ませて店を出た。
机叩いたことは店員さんに謝った。
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柳(プロフ) - 勉強大好き(学校での)さん» ここは自分的にも好みなので、そう言って頂き嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2020年4月7日 13時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
勉強大好き(学校での)(プロフ) - 犯罪者が法律事務所に行くっていうのが私的に一番好きです。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» そういって頂き光栄ですw (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
がなちみ(プロフ) - 心の声にじわる (2020年1月6日 17時) (レス) id: aeba0a6090 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» 楽しみにしていただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳 | 作成日時:2019年6月16日 21時