020 ページ22
.
特徴的な前髪を持つ、前髪くんと、めちゃくちゃ美人な女の子が立っていた。
『あ、こんにちは』
「お前ほんと返し普通だな」
『普通で何が悪い』
横で馬鹿にしてくる悟くんに言い返しつつ睨むと、べっと舌を出してまた馬鹿にしてくる。
でも、そんな容姿もかっこいいとは本当に神様は意地悪だと思う。
「ねー、なんて言うの?」
『え?』
「名前」
私たちやりとりを見ていた美人ちゃんが気怠げな様子のまま話しかけてきた。
てか、口に入れてんのそれ、タバコじゃ…。
でも2人は何も言ってないから触れちゃいけないやつなのかな。
『AAです』
「Aね。
私、家入硝子。硝子でいいよ。あとタメ使ってね」
同い年で敬語とか気持ち悪いからさと言われ、わかった。と笑顔で返すと、硝子も笑顔で返してくれた。
え、かわ…。
「私は、夏油傑だよ。
よろしくねA」
ちなみに、私も傑って呼んでくれと言いながら、手を出されるから私も手を出して握手を交わそうとした。
交わそうとした。
私と傑くんの手が触れる瞬間、傑くんの手がパチンと叩かれた。
「勝手に触んじゃねえよ傑」
勿論、硝子でも私でもなくて、消去法的に犯人は悟くん。
別に消去法じゃなくてもこういうことするのは悟くんぐらいしかいないんだろうけど。
「勝手に?別にAは君のものではないだろう」
「うっせぇな。
それとコイツのこと名前で呼ぶな」
「なんで悟にそんなことを、
決められなきゃいけないんだ。
相変わらず子供だな」
「あ"ぁ?!」
うげ、どうしようめちゃくちゃ険悪な感じになってきてんだけど。
あんまりこういうの慣れてないから、死ぬほど困る。
まぁ、言ってることは全て傑くんが正しいけども。
どうすれば2人を止めれるかまだあって数日の私にとってはわからなくて、助けを求めるように硝子を見ると、たまたま目が合った。
目線で、どうすれば…、と送ると、硝子は少し溜息をつきながら、ポケットから何か取り出し、未だにもめている2人に近づき、そして。
「「え"っ」」
.
1880人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
般若様 - 面白かったです。他の作品も見に行きますね。 (2022年3月31日 1時) (レス) @page36 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇最高 - 自分が探し求めていたような小説を見つけられました!ありがとうございます!!!!! (2021年11月20日 0時) (レス) @page36 id: 243594f76c (このIDを非表示/違反報告)
呪術、魔入間、魔主役、東方、東リベ大好きです(・д・) - この小説大好きです! これからもお体に気をつけて頑張ってくださいm(_ _)m (2021年10月8日 6時) (レス) @page36 id: 63dcc81372 (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - 高専時代の悟君が好きすぎて…!尊いが渋滞している (2021年4月10日 22時) (レス) id: 70ead44d6a (このIDを非表示/違反報告)
ドナルド(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!!更新されるたびに食い入るようにみてます笑 これからも応援してます!! (2021年3月31日 14時) (レス) id: d7cf4abf04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しずく | 作成日時:2021年3月26日 20時