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難関2『ミルク』
この世に生を受けた赤ん坊は何もかもが弱く、固形のご飯も食べれない。
食べれるものは、母親の母乳かミルクしかない。
太宰は男であり父親。
女で無ければ母親でも無い太宰には母乳をあげると云う選択肢は最初から無かった。
「うぅ…、!(お腹すいた!)」
Aは泣き声をあげて太宰に意志を伝える。
太宰はその泣き声に反応し、本を読む手を止めた。
太「はぁそうか。赤ん坊は何故か3時間おきにミルクをやらないと死んじゃうんだってね」
意味が分からない。
何故3時間なのか?
太「3時間おきに飲まなければ死んでしまうなんて羨ましい。僕にも分けて欲しいよ」
「あぶぁ」
Aだけ狡いと太宰はぶすくれながらもミルクを作り始めた。
まずは哺乳瓶にお湯を入れ、粉ミルクを入れて混ぜる。
そしたら残りのお湯を入れまた混ぜる。
飲み口をつけたら常温に冷ます。
太「嗚呼、何で僕がこんな事やらないといけないのさ。そもそも15歳の父親なんて可笑しい」
「あぅあぅ」
こんなに愚痴を云っているのに何故辞めないのか。
太宰なら赤ん坊1人殺すのなんて簡単なのに。
太「冷えたかな」
ミルクは人肌の温度になりAを抱っこしミルクを与えた。
「ん、」
Aは一生懸命ミルクを飲んだ。
太「美味しいの?」
「ん、」
太「そう」
太宰はAがミルクを飲み干したと確認すると縦に抱っこし背中を優しく摩る。
「けぷっ」
太「出た」
ミルクをあげた後はゲップをさせないといけないなんて本当に赤ん坊は面倒臭い。
「うげぇ」
びちゃ
太「………ミルク吐くのも面倒臭い」
太宰はAが吐いたミルクを呆然と眺めた。
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ただのバカです - 早く夢主君が大人になったところみたい···。続き楽しみに待ってます。 (2023年1月10日 22時) (レス) id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 安心して下さい。待ちます!楽しみしています。 (2021年10月4日 23時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 探偵社編に行くの楽しみに待ってます! (2021年9月26日 1時) (レス) @page12 id: 4bc5339911 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 文スト大好きさん» ありがとうございます! (2021年9月15日 10時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
文スト大好き - はい!楽しみに待っていますね! (2021年9月14日 21時) (レス) id: eae667bbac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年6月21日 16時