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*作者は子育て経験皆無です。
翌日。
森鴎外の執務室にて太宰はまたもやぼーっと座っていた。
そんな太宰の様子に森は耳を傾げる。
森「太宰君、どうしたんだい?疲れている様子だけど」
太「…………」
森「太宰君?」
太「……嗚呼、僕に話しかけてたの?」
太宰は疲れきった顔をして森を見る。
昨夜は大変だった。
元々眠りは浅い方だったがそれでも赤ん坊が居るか居ないかでは大分変わる。
森「寝不足かい?」
太「寝不足なのは何時もだよ」
森「然し、今日は何時にも増して顔色が悪いねぇ」
太「Aが」
森「A君が?」
太「寝なかったんだよ。夜泣きだよ、聞いた事ない?赤ん坊特有の夜に理由もなく泣き出す。あれは世の母親に感謝するべきだね。危うく殺しそうになった」
殺しそうになったのは本当だ。
然し、踏ん張った。
偉いであろう。
太「それに、オムツだって横から漏れるし。お風呂も大変だよ。全部僕がやらなきゃいけない」
森「ほぉ?」
太「僕は全国の育児を舐めてる奴に云いたいね。子育てはそんなに甘くないってこと」
森「君もつい最近まで子育てを舐めてた気がするけどね」
太「しょうがないじゃないか。僕の周りに赤ん坊なんて居なかったんだから」
太宰は常に大人に囲まれてきた。
まだ保護される立場でありながらも裏社会と云う何時死ぬかも判らない環境。
そのせいか同じ世代の子達より早熟し、大人であろうとした。
そんな時に自分の子供だ。
太「嗚呼、死にたい。なのにAが来たせいで死ねなくなった。……いや待てよ、Aも一緒に死ねばいいんじゃない?わぁ、名案だ」
森「太宰君そんな馬鹿な考えは止めなさい」
森は冷静に突っ込んだ。
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ただのバカです - 早く夢主君が大人になったところみたい···。続き楽しみに待ってます。 (2023年1月10日 22時) (レス) id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 安心して下さい。待ちます!楽しみしています。 (2021年10月4日 23時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 探偵社編に行くの楽しみに待ってます! (2021年9月26日 1時) (レス) @page12 id: 4bc5339911 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 文スト大好きさん» ありがとうございます! (2021年9月15日 10時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
文スト大好き - はい!楽しみに待っていますね! (2021年9月14日 21時) (レス) id: eae667bbac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年6月21日 16時