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三十七話_もうお兄さん ページ5

この織田と云う人間、ポートマフィアに居ながら人を殺したことが一度も無い。故に他の構成員から見下される事も多い。

太宰もその状況を知っているが面白いの方が勝っている。




「どこかいくの?」


織「嗚呼、子供達の所に顔を見せに行こうと思ってな」




織田の手には大量のお菓子が。子供が好きそうなお菓子が。




「……そうなんだ」


織「Aもお菓子いるか?買いすぎてな」


「いいの?」


織「嗚呼、何でもいいぞ」


「じゃあ、これにする」




勿論、子供のAもそのお菓子に誘惑されていた。
言葉に甘え袋の中に手を入れてラムネを取り出した。




「ありがとう」


織「Aも子供達に顔を見せに来い。其れと余り遠くには行かないようにな、太宰が心配する」




其れはどうだろうか。
最近Aに興味無さげだ。




「うん…じゃあね」


織「嗚呼、またな」




織田はAの頭をひと撫ですると、行ってしまった。




***


太宰は相変わらず忙しい。
今も身支度をしているからだ。




「パパ、きょうはいつかえってくる?」




任務の様で銃やら物騒な物を持っている太宰に尋ねると、判らないと返事が返ってきた。




太「組織の壊滅の後は取引先と食事会、そしてその後、作戦立案。夜遅くなると思う。Aは先に寝るんだよ」


「でも…」


太「でもじゃない。Aはお兄さんだろう?Aなら独りでも大丈夫だ」


「うん…」


太「良い子」




太宰は頭を撫でてからあっさりと部屋から出ていった。




「………外にあそびにいこ…」




こんなに寂しがっている子供を置いていくなんて酷い親だ。
外を見ると生憎の雨。
レインコートを着て外に向かった。

三十八話_人も歩けば子犬に当たる→←三十六話_いつか大きな海で



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海蕾(サブ) - えっあ…誕生日が一緒だと!?…ありがとう(泣) (2023年4月4日 2時) (レス) id: f15a1011db (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - うり太郎さん» ベイリー可愛いですよね。良き親友になります! (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 蜂蜜檸檬さん» あら、そうなんですか? (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - ベイリー・・・・・・ッ!!僕のワンダフルライフ大好きなんで嬉しいですっ!!今読み途中なんで今すぐ続き行ってきます三┏( ^o^)┛ (2021年9月15日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜檸檬(プロフ) - はっ!この子誕生日が近い! (2021年7月22日 23時) (レス) id: ce5837a03d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スワ | 作成日時:2021年3月29日 16時

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