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百六十話_結局誰が悪いのか ページ46

取調べは乱歩によって速やかに終わった。
今回の事件は一体誰が悪かったのか。

とある政治家の汚職、杉本自身の欲望。

ただ単に運が悪かったのか。




「ねぇパパ、結局だれが悪かったの?」


太「うーん、難しいね。今回の事件は彼自身の欲望が導いた所もあるが、政治家の汚職、色んな物が複雑に絡み合ってしまった」


「じゃあ杉本さんが悪いの?」


太「彼には非がある。唯、彼にも同情すべき点もあるね」




杉本は完全に被害者では無い。加害者だ。
然し、彼は自分が殺してしまった被害者がこの世で最も愛する恋人だった事が何と云っても同情すべき点だろう。




「乱歩さーん!歩くの早いー!」


乱「僕が歩くのが早いんじゃなくて、君達が遅いだけ」




Aは太宰の元から離れ、前を歩く乱歩の元まで走った。




「帰ったらお菓子たべたいな」


乱「僕の分のお菓子はあるけど君のは無いよ」


「え、なんでー?」


乱「あれはぜーんぶ僕の物だからな!」


「ちょっとだけわけて?」


乱「駄目ー!あのお菓子達は全部僕の為だけに用意されたものだ。それに、君は最近お菓子を食べ過ぎて夕食を食べれず太宰に怒られたばかりじゃないか」




何故知っているのか。
Aは頭に"?"を散らしたが乱歩なら知っているだろうと納得した。

Aはつい最近とてもハマっているお菓子がある。
それを無我夢中に食べて夕食の時間になってもお腹が空かず、太宰に怒られた。




「むー…」


乱「僕は大人だからいいの!君はお菓子を食べたいなら太宰にお願いして買ってきてもらうといいね」


「はーい…」




Aは少し不貞腐れながら乱歩の後ろを歩いているとふと乱歩が太宰達の方を振り返った。




乱「ほら、案内係!僕独りじゃ探偵社に帰れないでしょうが!もう!」




では、乱歩は今まで適当に此方の道を歩いてたのか?




「パパー早く帰ろーよー」


太「はいはい、判ったよ」




何やら敦と何かを話していたが、距離が離れていた為Aはその内容が気になったが直ぐに頭から消え去り太宰の手を引っ張った。

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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ!フョードル好きなので書くのが楽しみです! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます!無理言ってすいません!文ストキャラが大好きでついすいませんでした! (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております! (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか!夢主くんを可愛がる所見てみたいです!よろしくお願いします! (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スワ | 作成日時:2021年11月19日 18時

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