百五十六話＿第二の被害者？ ページ42
然し箕浦はだからこそ自分の手で犯人を逮捕したい、赤の他人には関係の無い事だと譲らない。
男「おい……網に何か掛かったぞ」
敦「……何です？あれ」
証拠が無いか探す網に重さが確認出来たらしい。
男「人だ………人が掛かってるぞ！！」
箕「何…？！」
敦「まさか…第二の被害者…？！」
この現場に居る人間が混乱している中、乱歩は妙に冷静だった。
乱「A、見てきな」
「？うん」
Aは乱歩に云われた様に引き揚げている網の傍に行く。
あれ、何だ。物凄く嫌な予感がする。
網はゆっくりと引き揚げられ、遂にそれが姿を現した。
太「……ばぁ！」
「………パパ」
敦「………太宰さん」
魚の様に引き揚げられたのは入水していた太宰だった。
成程、嫌な予感とは之の事だったのか。
太「やぁ敦君、之は奇遇だね。おや、Aも居るじゃないか」
敦「また入水自 殺ですか…？」
太「否、独りで自 殺なんてもう古いよ敦君。私は確信した。矢張り死ぬのは美女との心中に限る！」
太宰は熱心に心中の良さ、心中と云う言葉の響きの良さを語っている。
矢張り世界が違っても太宰と云うのは心中に惹かれる物なのだろうか。
「だめ、心中なんて。パパはぼくのパパなんだから死んだら困るの！」
太「それと之とは別だよ」
「べつじゃない！」
太宰は何を考えているのか。
子供を残して死ぬとはどう云う事か判っているのか？？
太「所で、敦君。こんな所で何してるの？」
敦「仕事ですけど…」
太「仕事？何の？」
＊＊＊
太「な、な、なな何て事だ……！かくの如き可憐なるご婦人が若き命を散らすとは…！悲嘆でこの胸が破れそうだよ…！どうせなら私と心中してくれれば良かったのにぃ…！」
大宰は涙を目に浮かべながら、悲しみを表現しているが云っている事は最低である。
「もうパパ！」
太「何だいA…！パパは心中相手の美女を亡くして悲しんでいるのだよ…！」
「この人はパパの心中相手じゃない！」
Aは太宰の濡れた髪を引っ張ってみるがダメージはそんなに無い模様だ。
箕「誰なんだ彼奴は…」
乱「探偵社の同僚で、まぁ嗚呼云う男だ」
箕「あの小僧がパパと呼んでいるがまさか…」
乱「其のまさかだ。彼奴がAの父親」
其の間にも太宰は涙を浮かべ、乱歩に事件を解決しましょうに語りかけた。
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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ！フョードル好きなので書くのが楽しみです！ (2022年2月9日 11時) (
レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます！無理言ってすいません！文ストキャラが大好きでついすいませんでした！ (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております！ (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか！夢主くんを可愛がる所見てみたいです！よろしくお願いします！ (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スワ | 作成日時：2021年11月19日 18時
