百四十五話＿親子の不思議 ページ31
ベイリーは犬だ。正真正銘の犬、人間では無い。
普通なら店内に入れる事を拒否されるが、店長の心遣いで入れてもらっている。然し、他の客の迷惑にならないように隅にいるのだ。
国「見ろ！お前の息子は利口に座っているぞ！」
太「そりゃあ私の息子だからね。利口じゃなかったら可笑しいよ」
国「寧ろ、お前の様な人間の息子だから驚きなんだ！」
国木田に褒められたAは少し顔を赤くして俯いた。
敦「そう云えばA君は太宰さんの息子さんなんですよね？」
「そうだよ？」
敦「わ、」
Aはいつの間にか敦の目の前に立っていた。
矢張りこう云う所にいると、気配を無くすのも自然と身につくのだろうか。
敦「その割には太宰さんって結構お若いですよね」
「うん。パパは今二十二歳」
敦「二十二歳？！因みに、A君は……？」
「今年で七歳！」
敦「ななｯｯ、？！」
敦は頭の中で二十二から七を引いた。
残るのは、十五。
敦「太宰さん、十五の時に…？！えぇ？！」
太「うん。そうだよ？」
敦「いやいや、若すぎでしょ？！」
太「まぁ、あの頃の私は少しやんちゃでねぇ。そして色んな女性にモテていたのだよ〜」
太宰は少し頬を赤くし、体をくねらせながら云う。
その様子を見た国木田は腹が立ったのか、また太宰の胸倉を掴む。
国「貴様、そこは照れるところじゃないぞ！」
太「えぇ〜でもそのおかげAと会えたんだからいいじゃないかぁ〜」
太宰は胸倉を掴まれても尚、通常運転だった。
敦「あはは……あ、そう云えばお二人は探偵社に入る前は何をしてたんですか？」
国「あァ？」
太「ん？」
敦「い、否、特に意味は無いんですけど…」
困った様に笑う敦に太宰はニコリと笑って見せた。
太「当ててご覧？」
敦「え？」
太「何ね、定番のゲェムなのだよ。新入りは先輩の前の職業を当てるのさ。ま、探偵修行の一環でもある」
太宰はAを手招きしながら敦に告げた。
Aは大人しく太宰の膝に乗り、同じ様に敦を見たのである。
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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ！フョードル好きなので書くのが楽しみです！ (2022年2月9日 11時) (
レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます！無理言ってすいません！文ストキャラが大好きでついすいませんでした！ (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております！ (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか！夢主くんを可愛がる所見てみたいです！よろしくお願いします！ (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スワ | 作成日時：2021年11月19日 18時
