【文スト】肆・友人が話していた人間失格の息子になった件について【男主】

百四十一話＿演技終了 ページ27

敦は体が勝手に動き、少女を太宰の方に突き飛ばした。




太「敦君！」




太宰が敦を見ると、敦が爆弾をお腹に抱き覆いかぶさっていた。
命知らずな行為に太宰は言葉が出なかった。




「なにしてるの？！」


敦「あれ…、？僕は何をやってるんだ…？」




敦も自分の訳の判らない行動に混乱する。




太「莫迦！！」


国「小僧！！」


「敦くん！！」


ベ「ワンっ！ワンっ！」




敦は爆弾と死ぬ事を覚悟し、目を強く瞑った。




＊＊＊




敦「ん……、あれ…？」




生きている？
爆弾の痛みはこんなものなのか？




太「やれやれ、莫迦とは思っていたがこれ程とは」




目を開けて見上げると、太宰、国木田、A、ベイリー、そして先程の爆弾魔が敦を見てきた。




太「彼には自 殺嗜癖の才能があるよ。そうは思わないかい＿＿＿＿谷崎君？」




爆弾魔、谷崎潤一郎はその問いに申し訳なさそうな表情を浮かべた。




谷「ごめんねぇ。大丈夫だった？」


敦「……え？」




先程まであんなに殺気を放っていた人物に心配された敦は益々混乱する。




ナ「あぁん！お兄様！！」




そして先程まで泣いていたか弱き少女ナオミは谷崎目掛けてタックルしてきた。




谷「ゴフｯｯ！」


ナ「大丈夫でしたかぁ？はぁ、悪いお兄様すっごく素敵でしたわ。縛られて脅されて！もうナオミ溜まりませんでした！」


谷「な、ナオミ…！」


ナ「あぁ、家に帰ったら続きをして下さいませね♡」




谷崎潤一郎＿＿＿能力名『細雪』
その妹＿＿＿＿谷崎ナオミ

この2人も探偵社の立派な一員だ。

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