百二十八話_息子の幻覚 ページ14
翌日。
Aは何時も通り社員寮の布団の中で目が覚めた。
「ん……ふあ……」
目を擦りながら体を起こすと隣にはベイリーが眠っている。
太「おや、起きたかい?」
「うん…」
太「じゃ、顔を洗うよー」
まだ寝惚けているAを太宰は背中を押して歩かせ洗面所に連れていく。
まだ背が小さいAは台に乗った。
太「はい、顔洗って」
Aは流れ出る水に手を伸ばし、顔を洗った。
水の力で目がスッキリしたAは意識も覚醒する。
「今日は敦くんの入社試験?」
太「そう、探偵社に爆弾魔が盾籠った設定だ。谷崎君が爆弾魔役」
「へぇ」
太「早く朝ご飯食べて探偵社に行くよ」
「はーい!」
Aは元気よく返事してから、用意されている朝ご飯に手を伸ばした。
***
太「じゃ、私は先に外に出とくからね」
太宰は準備を終えた様で玄関の扉を開け外に出ていった。
「ベイリー、リードつけるよ」
Aはベイリーにリードをつけ、自分も靴を履いた。
しっかり家の鍵も持った。
「よし!」
玄関の扉を開け鍵をしっかりと閉める。
ヨコハマは何かと物騒。鍵を閉めるのは大事だ。
「パパー!準備できた………よ?…………ん?」
後ろを振り返ると、社員寮の前の空き地が目に入る。
そしてドラム缶の中に沈む我が父の姿。
Aは混乱する頭で階段を降り、ドラム缶の前に立った。
「パパ」
太「なぁに?」
「これはぼくの幻覚?」
前世でもドラム缶に沈んでる成人男性なんか見た事がない。
これは朝の幻覚と云う奴なのか?
太「いや、違う。これは自 殺」
「もういい。わかった」
自 殺法か。
納得した。
Aは地面に座り込んだ。
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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ!フョードル好きなので書くのが楽しみです! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます!無理言ってすいません!文ストキャラが大好きでついすいませんでした! (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております! (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか!夢主くんを可愛がる所見てみたいです!よろしくお願いします! (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年11月19日 18時