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芥川side


探すこと二日目


今日は雨だ


「今日も、家にはいない...」


雨の中、何処に居るんだ...?


大方、いなくなった理由は、何処かで太宰さんを待っているからであろう


「何処だ...」


傘を指して探す


傘を持っていると、速度が落ちるな...






今日も、見つからない...


もうすぐ日が落ちる...


「後少し、傘無しで探そう。」









Aside


『寒い...』


兄さんを待つこと三日目


今日は雨だ


貧民街時代、外で寝ていたから、野宿は全然きつくない。


しかし、久々の野宿三日目で雨は辛い


少しでも暖を取ろうと、ギュッと自分で自分を抱くようにして、蹲る


『...一人ぼっちはさみしいな.....寒いし、暖まり難いや.....』


すでにビショビショの服では、暖まらない


『そういえば、寝巻きのままだ.....』


だんだんとどうでも良いことに気がいく


『一人って、こんなに心がキューってなるっけ?』


無意識のうちに涙が溢れる


もうすぐ、日が暮れる


『今日も、兄さんは来ないのかな.....?』





タッタッタッ


不意に、誰かの走って来る音が聞こえる


『.....兄さん?』


そう思って、顔をあげると、其処には.....


「Aっ!!」


『あくた.....がわ...?』


ビショビショの芥川が此方に駆け寄ってくる


バッ


「Aっ!!やっと見つけた!良かった...無事で...」


『...探してくれたの?』


「当たり前だ!Aは、仲間だ!!仲間の身に何かあっては困る!」


『ありがとう』


心が暖かくなる


嬉しかった


『私、生きてて良いんだね。一人ぼっちじゃないんだね...』


「あぁ。だからもう、僕の前から居なくならないでくれっ...!」


相当心配していたのか、涙が出ている


『ごめんね。芥川...』


私の為に、ビショビショになってまで、探してくれる人が居るんだ!


私には、生きる意味がある


価値なんて、誰にも決めさせない


芥川の為に、私は生きる


「帰るぞ。」


『何処に?』


「とりあえず、僕の家にだ。」


『うん!』





芥川side


家についた


首領には、中也さんを通して報告してもらった


「拭くものを持って来る」


とりあえず、部屋に入れ、タオルを取りに行った


「着替えは、これでいいか?銀の服は、身長的に、サイズが合わない...」


『うん。いいよ。何から何までありがとう』


「拭いてやる。ここに来い。」


『自分で拭けるよ?』


「拭かせろ」


『はいはい』

おかしい→←待っている人



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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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