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想い人と新たな形態 ページ27

Asied


『んー...あっ!取れた〜』


よし、急ごう。多分もう武器庫に皆いる


『っ!』

あぁ、傷がまだ塞がっていない。


ふらつく足を引きずり乍壁を伝い歩く


『うっ...』


腹部の傷が痛む


『敦...』


鏡花も芥川も兄さんも、皆敦ばっかり見て...


『嫌...』


一人になりたくない...


戻りたくない


一人にしないで_


おぼつかない足取りで、傷を押さえながら武器庫に向かった









樋口sied


「姐さん正気か?自 殺行為だぜ!!」


カチャッ


知っている


「芥川の兄人を拐ったのは「カルマ·トランジット」の残党が雇った国外の傭兵だ。数が揃ってるうえ、重火器でこれでもかって程武装してやがる。直に首領から奪還作戦の指示が来る。それまで待てよ!」


パッと手を払う


「指示は永遠に来ません。芥川先輩個人を襲った密輸屋に対し組織をあげて反撃すれば、他組織に飛び火して大規模抗争になる。それを避けるために上は、構成員個人の諍いとして棄て置く心算です。」


「芥川先輩は切り捨てられた」


「だが、アンタ一人如きで何が出来るんだ」


「何も出来ません。」


でも....


「でも、なにもしないなんて私には無理です!!」


タッ


『待って!!』


「....っ!」


その人を見て、其処にいた全員が目を見開いた


『私も行く。』









Asied


『私も行く。』


「姐さん!そんな重症で行くつもりかよ!」


「行くのは辞めた方がいいでしょう。」


「....ブンブン」


焦って止める立原、冷静に行かない方が身のためだと言う広津さん、首を全力で縦に振り二人に賛同する銀


「....」


黙るいっちゃん


『私は試したいことがあるの。自分の異能の内、まだ成功したことの無い形態がある。それが成功すれば、芥川の怪我どころか、自分の怪我も治る。』


『でも、芥川がいないと出来ないの....絶対に...』


それにね...と付け足す


『何より私は、芥川を命懸けで助ける義務がある。』


何を言っているのかわからない...という顔を皆している。


『まぁ、いずれわかるよ...』


まだ、自分にも分からないんだっと言って悲しく笑った









タッタッタッタッ...


芥川の元まで出来るだけ走る


『ぐっ!』


「幹部!?大丈夫ですか?」


『平気平気、一寸傷が痛んだだけ』


先を急ごうと促す





『此処がカルマ·トランジット...』


「行きますよ!」


いっちゃんが手榴弾を投げる


バーン

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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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