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再戦 虎と羅生門_夜叉と匣 2 ページ20

Asied


「太宰さんは「今の部下は君なんかよりよっぽど優秀だ」と言った...」


『そんなことない!!』


本当に信じられない


あの兄(バカヤロウ)またそんなことを言って


人虎が芥川より優秀?あり得ない


兄さんがいた時よりも芥川は強くなった。兄さんに認められたい、只その一心で。


これ以上、傷つけないでよ...


『芥川のが強いし、兄さんは知らないんだ、芥川の頑張りや、成長を。見せてやれば良いよ』


「そうだな。証明するのみだ」


噂をすれば、なんとやら。


二人がやって来た


読み通りだ。


『行くよ、芥川』





芥川sied


コツ コツ コツ...


今だ!


ドスッ


『処刑なんてしないよ、鏡花...』


Aが優しく微笑んだ。


「お前は任務を為果せた。」


「あっ.......」


「お前の任務は「餌」_お前には、発信機が埋め込んである。居どころは筒抜けだ。」


ドカッ


「カハッ!!」


人虎を羅生門で掴み、トラックの荷台に放り込んだ。


『鏡花、帰ろ!!』


Aは鏡花の頭を撫でて先を行く


Aの姿は、まさに.......


月明かりだけの闇夜に咲く白い花


_____月下美人のようだった______


強く、清く、逞しく...美しさと強さは紙一重


そんな言葉のよく似合う女だ


バタンッ


ビクッと鏡花が肩を揺らした


トラックは去っていく






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜船上〜


Asied


『鏡花、お友達を呼んできて』


私は、にこやかに、しかし有無を言わせぬように言った


「はい...」


あぁ、何故そんな悲しそうな顔をするんだい?


自分には、居場所があるんだ。


それで良いじゃないか


戻っておいで、鏡花。それが、お前のためだ。





ガシャッ


「来て」


人虎は目を見張る


助けに来たとでも思っているのだろうか


『今だよ』


さっと手をあげる


ズルズルズルッ


芥川が人虎を引きずりだす


バンッ


いたそー(棒)


てか、まだ立てたんだ


「ガハッ!!」


芥川が踏みつける


「殺すつもりで刺したが、不完全ながらも虎の治癒力が資されてるか。」


「此処は...海?」


『密輸船だよ。武器弾薬の類を運ぶやつ、今日は君の為に貸しきりだよ』


「引き渡しまでもう数刻もない。人生最後の船旅を楽しめ。人虎」

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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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