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自分の意志 ページ15

「来ないで」


「ごめん。もう無理だ」


激しい戦い、鏡花は動かずに夜叉に任せている


「終わりだ。この能力を止めて、爆弾の場所を教えろ」


『鏡花。』


私はゆっくりと鏡花に近づき、肩に手をおく


『何をすべきかわかってるね?』


「...っ!!お前っあの時の!!」


『そう、覚えててくれたのかい。』


フフっと微笑み口元手を添える


「今日は雰囲気が違う...」


ボソッと言ったつもりかもしれないが、聞こえてた。


『そうかぇ?鏡花と居るからかねぇ』


今日は、姐さんからもらった着物を来ている。茜色ベース、唐紅、薔薇色の模様が入っており
金っぽい色の帯、というなんともセンスのいい着物だ。ギラギラし過ぎていない上品さがあって、私は鏡花や姐さんとの任務ときは、基本的にこの格好だ。


『さぁ鏡花。見せておやり』


「私の名は鏡花。35人殺した。一番最後に殺したのは三人家族。父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った。」


鏡花が爆弾を見せる


「なんてことだ。」


「君は...何者なんだ。言葉からも、君自身からも、なんの感情も感じない。まるで、殺人機械だ。」



人虎、お前は気づいていないのか。


私の今の苦しみも、鏡花の異能力の性質も


「言葉にしてくれ。望みがあるなら、言葉にしなきゃ駄目だ。」


やめてくれ...これ以上言ってしまったら、姐さんの努力が無駄になる。


私も思ったさ。鏡花には、自分の意志で動いてほしいと、昔あの人が言ったように...


「こんなことが、本当に君のしたいことなのか?」


でも、鏡花が傷ついてしまいそうで...昔の私のように...



あぁ、駄目だ。どうしたらいい?


何が鏡花のためだ。


私はっどうすればっ!


「渡して。」


まずい!それは!


『駄目だ鏡花!!』


それを押したら鏡花がっ!




少し遅かった。



渡してしまった



カチッ


真逆...


『押したのか?』


TEL「...それを押したのか、鏡花。」


ビィィィィィィィッ


あぁ!嫌だ嫌だ!鏡花!








それは、爆発スイッチだ...


「爆弾を外せ!」


「間に合わない」


『鏡花!!』


バンッ


人虎と共に、鏡花に突き飛ばされた


「私は鏡花35人殺した。もう誰一人だって殺したくない!」


『鏡花ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』



それは、鏡花の真っ直ぐで、とても強い意志だった






バッシャーン



異能力を発動する気力なんてなく、そのまま水に落ちた


落ちるときに確かに見えた


人虎が鏡花から爆弾を外した。

水も滴る→←鏡花と姐さんと私



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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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