検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:26,799 hit

鏡花と姐さんと私 ページ14

Asied


『きょーかー!』


鏡花を見つけるなりハグ


『A姉さん』


紅葉の姐さんが、「Aは今日から鏡花の姉だぞ」って言うから、鏡花は私をこう呼ぶ


鏡花は私にとって、妹のような存在だし、姉だと思ってくれるのはとっても嬉しい!


『久しいねぇ鏡花。』


鏡花と喋りとき、若干姐さんみたいなしゃべり方になる


「コクンコクン」


可愛い!なんだ此の生き物!


『今日の任務は分かっているね?』


鏡花は物覚えがいい


人の顔、地形、様々な情報を一度で覚える


恐らく任務の詳細まで、頭に入っているだろう


「コクン」


『じゃあ、向かおうか。私のいる車両まで来るんだよ。人虎はギリギリで抜かしてほしい』


きっと人虎は鏡花を止める。


私のいる車両か、その手前の車両で人虎と夜叉白雪が戦うことになる。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


乗客が騒ぎだす


私は一般人を装って云う


『此処は危ないわ!真ん中の車両の方まで逃げましょう!!』


出来るだけ声を張り、みんなに聞こえるようにする


「そ、そうだ。此処は危ない。逃げろ!!」


恐怖は伝染しやすい。


全員が我先にと車両を移動する。


『落ち着いた方がいいのに』


そう呟いて、私は一人座席についた


皆、私を見ていない


自分だけが助かろうとしている


愚かだな〜


此処には爆弾なんてまだないのにな〜


そんな中、落ち着き払ってスマホ画面を見た


無線『鏡花、そろそろだよ。行けるときに合図して。』


サッ


よし、合図が来た


『作戦開始といこうかね〜♪』


_自分の意志をしっかり持て_


ウッ


なんだ、今の...


痛い...頭が痛い...肺も、締め付けられてるみたいに痛い...


急にこんなこと、今までなかったのに...


はっ!鏡花っ!


TEL「敵の盡くを切り刻め、夜叉白雪!」


此の声は...恐らく芥川


操り人形のように、鏡花を使うなんて...


「何故...君みたいな女の子が」


女の子がこんなことをするのが、おかしいの?


それとも、女の子は弱いと思っているの?


「...私の名は鏡花。貴方と同じ孤児。好きなものは兎と豆府。嫌いなものは犬と雷。マフィアに拾われ、六ヶ月で35人殺した。」


淡々と無感情に話す様は、私とは真逆だ


『流石は我が妹だ』


と血は繋がってないが呟いてしまう


なんとも無慈悲な愛らしさ


姐さんと、私と、鏡花の共通点は、無慈悲なところだとある人に言われた


_無慈悲な美しさ、笑顔、愛らしさ_

自分の意志→←ごめんなさい!〜作者より〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:文スト , 芥川 , 太宰
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。