仲間の復讐と兄との再会 ページ2
Asied
『芥川、まだ?』
「もうすぐつく」
私達は今、復讐に来ている
相手はポートマフィアだ
勝てるわけないなんて思われてるが、別に死んでも構わなかった
こんな生き地獄から抜けられるなら別に死なんて恐れることはなかった
正直どうせ死んでしまうなら何人か道連れにと思っているそんな復讐だ
すべてに対して
私を見放したもの
ーーー親、人生、仲間を殺したマフィアーーー
これ等に対する復讐だ
「...っ!!」
『どうしたの？』
「全員死んでいる....」
『...っ本当だ..何故...？』
彼処に立っているのは仇ではない男
「私は太宰治だ」
太宰!!
あの太宰か？
「君達をポートマフィアに勧誘したい」
言い終わるとほぼ同時に芥川が刃を向けていた
「断っても生活が困らないようにはしよう。そして、二度と現れない」
全てを見透かされているような瞳
底なしの視線
「だが、君達に覚悟があるなら、求めるものを与えよう」
何を求めてるか分かっているのであろう
芥川が口を開いた
「僕に...生きる意味を与えられるか？」
『私の求めているもの...知っているんでしょう？本当にくれるの？』
私の求めているものは二つ
必要とされる、つまり存在する理由
そして...いるはずの血縁者、つまり家族
「与えられる」
私たちの中に新たな感情が生まれた
それがなにか、まだわからない...
「どうする？」
芥川は天に向かって咆えている
『入る』
私は短く言い放った
その言葉には訳のわからない感情がたくさん入っていた
「Aちゃん」
『はい？』
「君の求めるものの一つをあげるよ」
ーーーーーーー君は私の実の妹だーーーーーー
『......っ!!』
何故だかわからないが涙が出てきた
私には兄がいたのか...
もしかすると此の感情は「希望」かもしれない
『そうなんだね...じゃあなんて呼んだらいいの？』
「兄さんって呼んで欲しい」
『分かった。兄さん』
私の中に初めて白い感情が芽生えた
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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします！ (2018年5月20日 23時) (
レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは！ とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます！ (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤峰和華 | 作成日時：2018年4月5日 1時
