守りたかったもの ページ12
芥川sied
Aは貧民街時代からの仲間だ
暴力を振るわれたくなかった
傷付いて欲しくない
また仲間を簡単に失ってしまいそうで
また守れないような気がして
行動していた
「銃貸して。」
「私の知り合いに、孤児を個人的に扶養している男がいてねぇ。貧民街で君達を拾ったのが織田作だったらきっと君達を見捨てず、辛抱強く導いたろう。それが正しさだ。けど私は、その正しさの方から嫌われた男だ。そういう男はねぇ、使えない部下をこうするんだ。」
バンッ バンッ バンッ
...っ!!
咄嗟に今まで成功しなかった守りをAの前に張った
僕が撃たれる。そう思った時だった。
僕の前に同じような守りをAが張った
「へぇ〜芥川君もやれば出来るじゃないか?」
Aにしか出来ないと思っていた
「何度も教えただろう。憐れな捕虜を切り裂くだけが君の力の全てじゃないって。そうやって防御に使うことも出来る。」
「これまで一度も成功したことはなかったのに...」
「でもこうして成功した。めでたいねぇ。」
「きっ!」
「次しくじったら、二回殴って五発撃つ。いいな。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈現在〉
思い出した
Aは覚えていたんだ。
僕がいったこと。
自分があの時、僕に守られたということも。
忘れてほしくなかったのか、変わってほしくなかったのか、嬉しかったのか...
何故あのように言ったのか少しわかった気がする。
あのように僕が答えた理由も
僕達は昔、マフィアに仲間を殺された
あの時、守れなかった。
銀やAに助けられた。
その時、僕は思った。
あぁ、Aに何かあったら、相手が誰であろうと、そいつを殺してやろう。何があっても仲間は守ろう。
だから、Aの任務に付き添って何かあったらこの身に変えても守ろうとしていたのだ。上司だからではない。本当にただの仲間だからなのだろうか...
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時