【文アル】司書始めました【文スト】

初恋 ページ23

「学校の授業とかでやった事あるけど、今聞いてみると本当にいい話だよね」


「私、この話大好きなの！」

「私も！」


「名前は聞いたことあったけど、こんなにいい話だったとは…」




お、反応はいい感じかな

次は…



『次は『初恋』です。スタッフの島崎さん、よろしくお願いします』



島崎「僕は島崎

上手く朗読出来るかわからないけど、頑張るよ



まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ



こんな感じでいいかな

聞いてくれてありがとう」




『皆様、今日は朗読会に参加してくれてありがとうございます。

来週の日曜日にも行う予定なので、よかったらお越しください』




「行くいく！！」


「ねぇお母さん、また来週もここに来よう！すっごく楽しかった！」

「いいわよ、来週もここに来ましょうね」




「司書のお姉さん！」



『ん、どうしました？』



「読んでもらいたい本をリクエストするのってありですか？」

「好きな本や詩があって」

「それを読んでもらいたいんだ」



『いいわよ、来週の土曜日までに持ってきてくれれば、読んであげるわ、でも来週は決まっちゃってるから、再来週になるかもしれないけど、いい？』



「大丈夫です！」


『じゃあ、楽しみにしててね』

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