傷付いた訳ありの悪の花には愛情を 2【BTS】 (ページ37)

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花びら87枚目ページ37

むくれているジョングクを宥めていると、固まっていたソクジンオッパとホソクオッパ、ナムジュンオッパがゆっくり私に近付いて来る。

RM「ほ、本当にA、なの…？？」
HS「やー…マジでナムジャじゃん…」
SJ「オッパは男の子に育てた覚えはありませんっ！！！」←
「とりあえずソクジンオッパ、落ち着こ」

ゆっくり近付いて来たから落ち着いているのかと思ったら、取り乱してるソクジンオッパ。
8人で団欒していると、撮るらしくてセットの中でスタンバる。

JK「"なりたいんだ、君のオッパに君の愛が欲しいんだなりたいんだ、君のオッパに君を手に入れてやるから見ときな"」

シークレットシューズで踊りにくくて苦戦しつつも踊ったり、皆とのシーンや女の子とのシーンを撮る。
私が女だからってのでその子と触れ合う設定が多かったけど、流石に抑えて貰って撮ったけれど、やっぱり1番距離が近かった。
女の子の頬に優しく触れた後、グッと顎クイをしてニヤリと笑いながら歌詞を呟く。

「"…ただ、痛かったら119じゃなくてさ俺を呼んでよ…"」

カットの声が響き、すぐに離れる。

「あ…少し力が強かったのかファンデが取れてしまいましたね…すみません」

そう言ってメイクさんをすぐ呼んで、その子にファンデを塗り直して貰う。
その子が頬を赤らめて、私の元へ来たら小さな声でお礼を言ってくれた。

女子1「あの…ありがとうございます！化粧が崩れてたの分からなくって…」
「自分では分かりにくいですよね、大丈夫ですよ、気にしないで下さい」
女子1「…それはそうと、オンニ…格好良いですね」
「ん？いやいや皆の方が格好良いでしょ」

私は机の上に座りながら、立ってる女の子にも椅子を勧めながらそう話す。

その図が高校生カップルに見えたとかなんとか噂が流れたけど、それを知ったのはまた後日。

それからもMVを撮って、完成した。
数日後にもまた別のMVを撮る前にカラーを変えた。
あの美容室で全頭を銀髪にして貰い、儚い印象のメイクをして貰った後に撮影に挑むとまたメンバー達に驚かれる。

BTS「カラー変えすぎじゃね！？」
「そうですか？」
TH「てか、色気出てるよ…！！？」
JM「その口元のホクロをなんで強調したの…！？」
「メイクオンニにされた」

儚く、でも少し色気を出したいのよ…！！と言われつつ完成したメイクなので、そう言うしかなかった。