花びら187枚目 ページ37
Aside
グクが練習室に戻る為に作業室から出て行くと、沈黙が流れる。
YG「…A」
「しゃいっ？」
いきなり呼ばれてびっくりしたから、噛んだし声が裏返ってしまった。
YG「ふはっ…しゃいってなんだよ」
可笑しそうに笑うユンギオッパを見てると、何故か胸の中心が暖かくなってくすぐったくなる。
…好きだな…。
「…っ！？」
YG「？どした？顔真っ赤だぞ」
「な、んでもないです」
そう答えるが、不思議に思うユンギオッパにジロジロ見られる。
自分で無意識に思った言葉が意外過ぎて、自分自身に対して狼狽えてしまう。
「あ、私ちょっとマネージャーさんに呼ばれてるので…！」
YG「え、あ…」
「扉ちゃんと閉めてて下さいっ」
そう言って、自分の作業室から抜け出した。
レコーディング室に駆け込み、レコーディングするからとマネージャーさんを呼び出して音源データを移す。
「っ、はぁぁぁあ…」
椅子に座って大きな溜め息を吐く。
あのタイミングで自分の気持ちに気付くとか…。
タイミングが良いのか…悪いのか…。
「…ユンギオッパが、好き…か…」
好きという単語を言葉にするだけでも、照れて顔が火照ってしまうのは重症なのだろうか。
今までそういう話も無ければ、誰かに心惹かれる事も無かった。
自分で言うのもどうかと思うが、恋に疎い方なのだ、きっと。
でも、恋に憧れは無いと言ったら嘘になる。
悩んでいるとマネージャーさんが来て、レコーディングを録って貰う。
MN「…うん、いいんじゃないか」
「終わった…」
MN「お疲れさん」
マネージャーさんに頭を撫でられる事も慣れて来たが、ユンギオッパだけは何故かなれない。
曲のデータを移して、先生の元に行きダンスを一緒に考えて貰う。
形になるまでに時間がかかったが、番組に間に合って良かった。
今の所、誰にもバレてないし。
本当にダンスとか何から何まで自分でやってると、気付いたら番組当日なんよね。
驚き。
衣装は前回と似てる所は少し儚い衣装。
薄めの白いワイシャツ風の服と薄い紫色のロングカーディガン、黒のスラックス。
髪色も紫がほんのり入ってる白に変えて貰い、メイクは白のマスカラにして水色っぽいカラコンにして貰い、二重ライナーで涙袋や二重を少し強調してアイシャドウで儚げメイクを仕上げて貰う。
MN「あいつらが降りるぞ、準備しろよ」
「…はい」
久しぶりのステージに立つ緊張とワクワクは変わらない。
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秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます！スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです！ (11月10日 11時) (
レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年11月13日 23時
