花びら186枚目ｰJKｰ ページ36
JKside
顔が真っ赤になったヌナが可愛くて、胸の真ん中辺りがくすぐったくなる。
髪の束から手を離し、ヌナの柔らかい頬に触れる。
「グ、ク…」
JK「ヌナが躊躇うのは知ってるんです…でも、もうヌナを縛る物はもう無くなったじゃないですか」
「…」
JK「だから、ヌナはもう幸せになっていいんです」
空いてる手で、ヌナの腰を俺の方に引き寄せる。
もう一度顔を寄せ、あと数ミリという所で扉が開かれた。
YG「Aー…って、何してんだよ」
JK「ユンギヒョン…」
YG「…A、固まってっけど」
そう言って、俺を睨みつけるユンギヒョン。
…殺気がすごいんだけど。
「あ、え、あ…っ」
珍しく言葉を喋れてないヌナが可愛くて頬が緩む。
YG「…グク」
グイッと首根っこ掴まれて、ヌナと引き離される。
YG「離れろ、Aを困らすな」
JK「困らせてないです」
YG「…じゃあなんなんだよ」
JK「顔を赤くして照れさせただけですけど？」
そう言うとイラッとしてるユンギヒョンが片眉を一瞬上げた。
ここまで余裕のないユンギヒョンを見るのは初めてで、口角が上がってしまう。
「あ、の…ユンギオッパは、なんでここに…？」
YG「あ、あぁ…曲の話で、聞きたくて…」
不穏な空気を察知したのか、ヌナがユンギヒョンにここに来た理由を聞いてユンギヒョンが答えた。
ヌナの視線がユンギヒョンに向いた時、僅かに好意と似た感情が目に表されていた。
ユンギヒョンも視線が丸くなったというか、もろその感情を瞳に含めて話している。
JK「…」
あーあ…これは勝てっこないや。
…知ってたんだけどね。
ヌナは、ユンギヒョンの時は少しだけ女の子らしくなるから。
叶わない恋だと認知すると苦しくて、胸が締め付けられたように痛い。
JK「っ…あっ！そう言えばホソギヒョンにダンス見て貰うの忘れてた！！」
「えっ…それは早く行かなきゃだよ！？ホソクオッパ、そういうの厳しいんだから…！」
JK「で、ですよね！行ってきまぁーす！」
その場を離れる為の精一杯の口実も、嘘だと知らずに心配してくれるヌナがやっぱり好きで。
だからせめて、ヌナが安心してくれるいつもの
JK「ホソギヒョン！」
HS「やっと戻ってき…ってどした！？涙が…！！」
JK「…っ、失恋しちゃい、ました…っ！！」
HS「っ、そっ、か…よし、今日は焼肉食べに行くか！！」
JK「は、い…っ！」
さよなら、俺の初恋の人。
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秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます！スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです！ (11月10日 11時) (
レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年11月13日 23時
