花びら185枚目 ページ35
皆が居る空気に慣れ過ぎて、皆が居ない部屋全てが冷たく感じる。
前までは、実家だけが冷たく感じてたのに。
今じゃ、私の休息所でもある作業室も冷たい。
「…はぁ、弱くなったなぁ…」
ソファに座ってぐーっと伸びをしながらそう呟く。
それから暫くぼんやりとしていたら、いつの間にか寝落ちしていた。
パサリ…と何かかけられて、目を覚ます。
「ん…」
JK「あ、ヌナ…起きちゃった？」
「…グク…？」
JK「そうですよ、ヌナのジョングクです」
私が寝ぼけているだけなのか、グクが物凄く愛おしい人を見つめるかのような優しい微笑みを浮かべながら、そう言った気がした。
働かない頭で過ごすと、判断が鈍くなる。
JK「…ヌナ、そんな可愛くて無防備な顔してたら食べられますよ」
「…？」
少しずつ近付くグクの整っている顔。
頭の働かない私はいつもより危機感が無くて、ただ見つめていた。
JK「抵抗しないと俺に奪われますよ」
「なに、を…？」
そっと頬を撫でられ心地よくて目を閉じると、唇に何かが触れた。
JK「…唇ですよ」
視界が暗くなったと同時に、耳元で低く甘い声でそう囁かれる。
それで私のもやのかかった頭が覚醒した。
「っ！ダメだからね！？」
そう言って私の目を隠してるグクの手を離して突き飛ばそうとしたら、手首を掴まれる。
JK「もう遅いです、だって…」
ーヌナの小さな唇、奪っちゃいましたもん。
耳元で囁くようにそう言われて、湯気が出るんじゃないかって位真っ赤になった。
「なっ！？？！！！？」
JK「んは、可愛いですね」
囁かれた耳元を押さえて、ニコニコとご機嫌そうに笑ってるグクを見つめる。
グクに何か言ってやりたいけど、肝心の言葉が出て来ない。
「〜っ！！」
JK「Aヌナ」
「っ、な、何…？」
今度は何をされるのか、何を言われるのか身構える。
私の頬を優しく撫でた後、そのまま私の髪を一束掬ってグクの口元まで持って行かれる。
そのまま、年に合わない位の大人っぽい微笑みで見つめられて胸が高鳴ってしまう。
ただ、何となく言っちゃいけない事を言おうとしてる感じがする。
そう思いながら、高鳴る胸に手を置く。
JK「…Aヌナが、異性的な意味で好きです」
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秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます！スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです！ (11月10日 11時) (
レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年11月13日 23時
