花びら177枚目 ページ27
ー……ピッ…ピッ…ピッ…
意識が浮上しているのか、機械音が聞こえる。
ピクッと手を動かすと。
BTS「A/ヌナッ!!」
懐かしい声が聞こえる。
重たい目を開けてみると、会いたかった7人の顔が視界に写った。
「…み…ん、な…た、だい…ま」
まだぼんやりとするけど、そう言わなきゃと思った私は口角を上げて皆に言うとポロポロと皆の頬が濡れ始めた。
JK「ヌナッ…おがえ"り、なざぃぃぃ…っ!」
管が繋がってる私の手を握って、整っている顔を涙でぐしゃぐしゃにしてそう言ってくれるジョングクの涙を拭いたいけど手がまだ動かない。
TH「A、大丈夫…?」
JM「何処か辛いとこある?…って、全部か…ごめんね」
そっと頭を撫でてくれるテヒョンとジミナ。
その顔は涙で濡れていたが、頑張って笑おうとしてくれている。
オッパ達は周りで見守ってるだけだけど、その瞳は潤んでいた。
世話「お嬢」
聞き覚えのある声がして、顔を動かすとお世話係の人が居た。
その人もスーツから包帯が少し見える。
重傷を負ったのだろう。
「…ひ、さしぶり…ごめ、まもれなか、た」
世話「っ…こちらのセリフです…申し訳ございません、お嬢…お嬢を守るはずが…っ」
皆が少し下がって、お世話係の人が私に近付いて私の手をそっと握って涙を零した。
初めて彼の涙を見たから、少し驚いたけど心が温かくなった。
お世話係の人もだけど、何よりもバンタンの皆が私を待ってた事に心がポカポカして温かくなる。
?『A』
「っ!?」
温もりを感じていたら、更に聞き覚えのある声がして驚いて声がした方を向く。
すると。
『…と、うさ……あ…みんな、出て』
大事なお話だと思ってそう言ったら、父親が皆が出ていくのを止めた。
父「いや、良い…皆さんにも聞いてもらわなあかん…A」
滅多に聞かない父親の韓国語。
何故かは分からないが、背筋が自然と伸びる。
皆が少し離れて、父親が私が眠ってたベッドの近くに座る。
父「俺の子である以前に、カタギである母さんの娘だ」
「そう、ですね…?」
父「ハッキリ言おう…
お前は、今日からパク・Aとして生きろ」
全員「え…?」
父親のその発言で、私の病室が一瞬静かになった後、混乱に陥った。
345人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます!スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです! (11月10日 11時) (レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秋桜 | 作成日時:2022年11月13日 23時