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花びら166枚目 ページ16

アユクデが終わった後になんとなく、離れがたくて周りのARMY達と別れてからもその場に座っていた。

WZ「っ、居た…ヌナ」
「あ…ジフナ…」
WZ「先輩達に顔出さなくて良いの?」

隣に腰掛けたジフンに顔を覗き込まれながらそう聞かれて、顔を背けた。

「…うん、テヒョンとジミンとジョングクにはバレたけど、顔は出さないつもりだよ」

そう言うと、黙り込んだジフン。
暫くすると顔を上げて、私を見つめた。

WZ「…なぁ、そこで歌ってよ」

そう言って指さしたのは、さっきまで様々な種目をやっていた場所だった。
普段なら嫌だけど、その時は何故か良いなと思った。

「いいよ」
WZ「えっ」
「行ってくるね」

ダッシュで下に降りてマイクを貸して貰って帽子を深く被ってから、さっきまで色々なグループが居た所に立つ。
息を吸って、私の好きな잡아줘を歌う。
すると、外まで音が漏れていたのかさっきのARMY達も居て、他のグループのペンの子達も私の声に集中していた。

「"…冷めた君の表情が言葉の代わりに全てを物語るんだ、別れが潮のように僕に押されて出会う、もうすぐ終わりなんだって事は分かってるけど君を手放せないんだ…言わないで、残して行かないで、僕を静かに抱き締めてよ…girl…"」

何処からか風が入って来て、帽子が後ろに飛んで行った。
私の顔が露わになった瞬間、黄色い声が会場内を響かせた。
だからか、さっきまで競技していたグループ達が続々と見にやってきた。

잡아줘を歌い終わると、拍手が起こった。
すると皆が泣きそうな顔で私を呼んだ。

BTS「A/ヌナっ!!」

静かに笑うだけにして、Butterflyを歌い始める。
歌詞が悲しいけれど、今の私と皆に合ってる歌詞な気がする。

「…"傍に居て欲しい、僕と約束してよ…触ったら飛んで行ってしまいそうで、壊れてしまいそうで凄い怖くなる…時間を止めて欲しい、この瞬間が過ぎれば無かった事になるんじゃないか、君を失うんじゃないか…凄い怖くなる…"」

今日は本当にコンディションが良いのか、低音も高音も出やすかった。
チラッとジフナを見ると、目を見開いていた。

歌い終わって周りも見てみると、ソクジンオッパ達やARMY達を含めた皆が同じような表情をしていた。

「ふ、表情管理アンデ〜」

そう言うとSEVENTEENの皆とそのファン?達が驚いた。

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秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます!スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです! (11月10日 11時) (レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋桜 | 作成日時:2022年11月13日 23時

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