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化粧品会社に勤めているみさきはノートパソコンに

映る新商品の企画書を作成していた。

入力しては消してを何度も繰り返し、そろそろ

集中力も切れ頭や目も痛くなってきたとこだった。

『ふぅー、、、。』

みさきは気持ちを入れかれるようにゆっくりと

深呼吸をして首を回しながら伸びをした。

しかしそんな努力も虚しく定時の時間を知らせる

蛍の光の音楽が流れ始めた。

部長「ほら定時だぞ～みんな帰れ～」

みさきの勤務している化粧品会社は残業をなるべく

減らし定時には特別なことがない限り帰るという

やり方を取っている会社だった。

部長も面倒くさそうにみんなに声をかけると

パラパラと徐々に人は減っていった。

『よし、、、！』

小さく呟くと、みさきも机の上のノートパソコンを

パタンと閉じてバックに入れ会社をあとにした。

『うわっ………』

いざ会社の外に出ると、結構しっかりとザアザア

音を立てて雨が降っていた。

今朝の天気予報では雨の予報は出ておらずテレビの

天気予報士は晴れだと言っていたはずだ。

そのため傘はあいにく持ってきていない。

みさきは決心をして駅を目指し走り出した。