興味がない彼女。２ (ページ48)

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JM ページ48

「ふふ、A可愛いなぁ」

『ありがと。』

俺はこのアパートに住みついてる。でも悪霊じゃない。これだけは自分でも言える

最近引っ越してきたAは霊感があるらしく、最初から俺のことを怖がらずに接してくれた

「A～触りたいよ～」

『嫌だ。ちょっとお風呂入るから来ないでよね』

でた、お風呂タイム

毎回俺はちゃんと覗かずリビングでふわふわしてるけど、今日は違う。

Aが風呂場に行ったのを確認して、風呂場の壁へと続く通路をすーっと通り抜ける

ああ、こういうとき幽霊って羨ましいと思っていたよ

ちょっとだけ。ちょっとだけだから

『～♪』

ちぇ、バスタオル巻いてるの？どんだけ俺のこと信頼されてないの...

いや今は信頼しちゃダメだけど...

「っあ、見えそう、も、ちょっと...あ、♡っいで！！」

『バカ。見えてんのよ。さっさと出てって。次来たら霊媒師呼んでくるから』

「ご、ごめんなさい！！！すぐ戻ります！！」

幽霊に霊媒師なんて言葉は禁句だ

あの人たち、中にはいい幽霊も払おうとする人もいるから怖いったらありゃしない

身体、綺麗だったなぁ...

っあ、もう、幽霊なのにここはちゃんと機能するのね...

「うぅ...触れないなんて辛すぎる...生殺しだよぉ...」

また今日も1人で...はぁ。

幽霊にも不満はたくさんあります