AAA～8人目の加入～ (ページ13)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:2,809 hit

プレッシャー～２～ページ13

Aはダンスレッスンに打ち込んだ。
講師にも「今日はいつも以上に集中力あるね～。どうした？」と言われるほどだった。
レッスンに集中し、気を紛らわせていないと不安に押し潰されてしまうような気がした。

ダンスは初心者。
お遊戯とか運動会で踊ったくらい。
だが、講師からリズム感は良いと太鼓判を押されている。
これも幼少期から習っていたピアノのおかげだろうか。

「Aさぁ、ここはもっとバッ！と、決めた方がかっこいい。決めるとこビシッと決めないとメリハリなくて単調に見えちゃうから。
はい。今日のレッスンはここまで！
一通り振りは終わったから明日から次の曲の振り行くよ～。振り確認しておいてね。」

「はい。ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。」

講師は次のレッスンがあるのだろう、足早にスタジオを出て行った。

レッスンの進みが早い。
ついていくので精一杯だ。
あとは講師がくれた振りビデオを確認しながら
ひたすら踊って体に振りを入れていく。
一人での練習で出てきた疑問点は、忘れないようにノートに記入しておく。

不安だが、出来ないとは言いたくない。
本当は誰よりもネガティブだが、そんな自分は見せたくない。

「君なら出来る」

もう勘でもなんでもいい。
不安な気持ちになるなら、そんな暇ないくらいに練習して無理矢理にでも忘れてしまおう。
この後にはボイストレーニングもある。
悩んでる暇なんてないんだ。
とにかくやろう！