【A3!】雑多小説【短編集】

＊終＊ ページ5

その後、ふたりは抜群のコンビネーションを見せつけ、初参加にして“普通芸能人”止まりと大健闘だった。

ちなみに間違えた1問は、意外にもAの方だ。
どうやら音楽は本当にダメらしい。

申し訳なさそうなAに対し、からかう様な笑いと共に軽くこついた皇天馬にタイムラインは湧いた。




『さぁ、このような結果になりましたが。
皇さん、松岡さん、初の格付けどうでしたか』

『難問ばかりでしたがなんとか正解出来て良かったです。欲を言えば一流のままでいたかったですけど』
『とにかく天馬くんに助けられてばかりで……足引っ張ってばかりだったのでいつかリベンジしたいです。
お肉美味しかったです』
『おい』



「お肉美味しかったって何回言った？」
「5回は言ってるな」
「お肉カウンター必要なんじゃないの」
「やっぱタクト様は神だったっス…」
「Aの音感どうなってんだよ…」
「ああああああああAちゃ可愛いいいい」
「監督ぶっ壊れてんだけど」



放送中何度も見られたふたりの仲のいい様子はネットニュースでも取り上げられ、夏から放送開始のドラマへの期待値はさらに飛躍。

トレンドには、またしても「松岡A お肉」と上がり「皇天馬 可愛い」なんかもあったとか。

また、今回初めてAの晴れ姿を見た視聴者の中にはAのファンになった人も多く、フォロワー数は放送前の3倍に。
演技力や素質も兼ね備えたふたりに世間の注目が集まる年となりそうである。




××××


裏話。



それは、カメラの回っていないところでのふたりの会話。




【お肉】

「えーお肉美味しー！えーーーー」
「これは簡単だな」
「うそーーどっちも美味しくない？私B派」
「……ちゃっかり高い方選んでるだろ」
「天馬もB？」
「繊維の感じとかは確実にB」
「さすが」


【盆栽】

「Aだ」
「…即答じゃん」
「盆栽に関して手を抜いたことは無い」
「……あ、そうか。盆栽趣味だっけ」
「葛城さん(名人)の作品はスクラップして研究に研究を重ねてるからな」
「多分それあと50年は置いといていい趣味だよね」



【バイオリン】

「あー無理！分かんないよ……」
「どっちも高いやつじゃないの…」
「とりあえず好きなのはAなんでAで」

「うわ、やりやがった…」
『松岡様一人負けですね！』
「父親泣きますね」




××



「天馬の認識改めないとな」
「アイツはやればできる子だったわ」
「で、これセーフ？」
「「アウト」」
「新年早々カレーウィークか…」

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←＊＊＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す