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※ほとんど台詞です
最早ただ見ているだけというわけにはいかなくなったカンパニーご一行(監督除く)。
緊迫した空気の中、番組は進行していく。
『チェック1は、【ワイン】です!が!今回、BUDDYのお二人用に、最高級【ミックスジュース】をご用意しました!』
「ミックスジュースに最高級とかあんのか」
「なんの違い?原材料?」
「とりあえずどっちでもいいから当ててくれ」
「Aちゃん普段水しか飲まないとか言ってたけど大丈夫なん?」
指名されたのはA。
ほっとした顔の天馬は、何か言ったあと移動するAを見送った。
そこにすかさず司会者は煽りを入れる。
『さて、松岡様が行ったわけですけど…普段ジュースとか飲むんですか?』
『好んで飲むことは少ないと思うんですけど…まぁ多分、大丈夫です』
『あれ?自信ありげですね』
『俺よりはAの方が、当てると思います』
『信頼してますねぇ』
「Aちゃんマジで大丈夫なんか」
「いや天馬よりはマシっしょ」
「天ちゃん完全に責任放棄っすね」
他の芸能人が次々選んでいき、ついにAの番。
食い入るようにみつめるカンパニー一同も手に汗を握る。
何しろ、自分達の晩御飯がかかっているのだ。
ちなみに、片方は少しセレブなスーパーなどに売っている1リットル500円のミックスジュース。
もう片方は高級フルーツ店がプロデュースした、100パーセント果汁の1リットル1500円の最高級ミックスジュース。
今のところ、解答者のほとんどがAを選んでいる。
「頼んだぞA…」
目の前に置かれた二つのジュース。
その色に違いはほぼ無い。
Aはそれを好奇心丸出しでみつめる。
まずはA、次にB。
『えっ、めっちゃ美味しい……』
『後でどこに売ってるか教えてもらいたいな』
『んー……もう一杯欲しい……』
完全に味わって楽しんでいるA。
固唾を呑んで見守るカンパニー。
じっと見つめる天馬。
どうやらAのお気に入りはBのようだ。
『悩む松岡、出した答えは?』
「俺達終了のお知らせ?」
「嘘だろA……嘘だろ……」
「Aって言え…!言うんだ…!」
『絶対Aです』
「いよっしゃあああああ!!」
「なんで?あんなにB褒めてたじゃん」
『何故Bにしなかったのか?』
『Bは飲みやすくてフルーツの味がしっかりしてて好きなんです。
でも、Aは千疋屋クイーンが入ってるからこっちのが高いかなって』
「「なにそれ」」
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作者名:一華 顕音 | 作成日時:2017年11月3日 18時