○それぞれの思い ページ4
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翌日。
及川は入畑言われた言葉に頭を抱えていた。
「小笠原をどうするかはお前に任せる」
入畑はいつも選手に自主的に考えさせるという方法で、及川もいつもチームを引っ張る主将として頑張ってきた。
だが、今回は及川だけでどうするか考えるという話では済まない気がしているのを、及川自身も気が付いている。
だからこうして今、ベンチ入りしている三年を集めて、話し合いをしているのだ。
「で、及川は何に悩んでんだ？」
「矢巾か小笠原どちらにするか、だってよ」
「あぁ……」
どちらにするか、というのは、明後日に控えている烏野高校との練習試合で、及川の代わりにどちらを入れるかということだ。
運悪く及川は捻挫をしてしまい、当日の午前中に病院に行くため、試合の最初の方は出られないのだ。
中学時代の後輩と戦えたはずなのに……という悔しさがある反面、Aと影山の天才同士の対決も見てみたいと思ってしまう。
「でもまあ、経験でいったら矢巾だよな」
「まっつん小笠原君の事苦手でしょ」
「……そんなことねえよ」
「話してみたら意外といい奴だぜ？ まあ及川は苦手なタイプかもな」
「…………そうだね」
意外とって言ってるし、岩ちゃんも苦手だったんじゃん。というのは心にしまっておき、それていった話を戻す。
「……まあ、飛雄とはやっぱり本気でやりたいし……
矢巾で行くよ。今回は」
悩んだ末、Aはまだ経験がほぼないので、経験が多い矢巾で行くことになった。
全く、こんな選択をさせる入畑も一見穏やかだが、本当に鬼のような性格をしているな。と及川は心底呆れるのだった。
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抹衣(プロフ) - はましおんさん» コメントありがとうございます！スペースはスマホでは出来なくて……わざわざpcでやっております(笑)小説風になるべくしたくて……。応援ありがとうございます！更新ペースが凄く遅いですが、気長に待ってくれると幸いです(笑) (2019年7月14日 10時) (
レス) id: 4a9e0cfb60 (このIDを非表示/違反報告)
はましおん(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです。改行の後の全角スペースもちゃんとやっていてすごいなと思いました。応援してます！ (2019年7月14日 7時) (レス) id: 02bd72d94d (このIDを非表示/違反報告)
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