yellow mimosa. (ページ10)

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【8】友達の友達ページ10

なんだ…
ウィーズリーか。って言いかけたけどさすがに辞めた。

なんとなく流れで教室まで一緒に行くことに…
聞いてみるとウィーズリーも寝坊したみたい。

しばらく会話もなく歩いてると、ウィーズリーが先に口を開いた。

「君って僕らのこと嫌いだよな、ほんとに。」

きらい！？
そう見えてしまうのは仕方ないか。
マルフォイのこともあるし、でも…そんなんじゃないのに…

「ちがうよ…！私ただ、羨ましくて…」

「羨ましい！？僕たちが？」

「すごく仲がいいでしょ、誰も踏み込めないような固い絆っていうか。そういうのが羨ましい。」

「……きみって、案外素直なんだね！
なんか、印象と違ったな。」

「どんな印象よ…」

「うーん、スリザリンって感じの印象」

それっていいのか悪いのか分からないけど。

「ふ、変なの。さすがウィーズリーだね。」

「……ロン、でいいよ。ハリーの友達は僕の友達だよ」

といって立ち止まった。
右手を差し出して握手の形。

私も誤解していた。
悪い態度をとっていたのはよくなかったな、

「ん、こちらこそ。」

ぎゅ、と握手をする。
……ハリーとは握手してないな。

「って、こんなことしてる暇じゃないよ！遅刻しちゃう！もう次遅刻したら僕、単位くれないんだ！！」

向こうから握手を求めてきたのに、ばっ！と手を離されほら、行くよ！といわれた。

……ロンってすごく忙しい人だ。