yellow mimosa. (ページ7)

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【6】“あの方” ページ7

たくさん、話しちゃった。
初めてだったけど、楽しかった。

“また”っていってくれた。
マルフォイやカリーナ以外に話したことある人なかなかいなかったから新鮮だった。

またってことはまた話していいんだよね？
授業であったら挨拶しよう。

…まずい、今、にやけてた？

「A！どこに行ってたの！？天文学受けてないでしょ！」

大広間に行くとすぐ駆け寄ってきた友人。
すごい心配そうな顔してる…

「カリーナ…ごめん、サボっちゃった。」

「課題なら見せるけどさ、なにかあったらいってよ？」

カリーナはとても優しい。
スリザリンなのに？って思ったでしょ。

スリザリン寮の人は誰もが嫌な人じゃない。…でしょ？

いつも私のことを助けてくれる。

「…ありがとう」

「あれ、笑ってる。いい事あった？いつもよりなんか明るくなーい？」

ふふ、と誤魔化しながら席に着く。
…この席、いつもハリーが見えるんだよね。

もうハリーは着いてたんだ。
いつものようにみんなに囲まれてる。

いいな、

！

やばい、目が合った
どうしよう、こういう時って、

ハリーははにかんだ表情をして控えめに手を振る。
…なにそれ、
ずるい。

私も小さく手を振り返す。

「おい！A」

目の前に来たのは勿論、マルフォイ。
ズンズンズンという足音が似合うほど音を立てて歩いてきた。
手振ってるのバレたのかな…どうしよう、

お父様に言われたら______

「授業に出てないらしいじゃないか。父さんにバレたらなんて言われるか。」

「…ごめん」

なんだ、バレてなかった。

「父さんには言わないでおく、後で話そう。」

周りの目が気になったのか、私のことをあまり責めなかった。

また説教かな、
マルフォイもお父様の期待にこたえるはすごいプレッシャーだろう。

“あの方”の存在もある事だし。