yellow mimosa. (ページ6)

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【5】共通点ページ6

勢いで散歩を了承してしまった。
散歩といってもホグワーツ城内をすこしブラブラするくらいだけど…

「あ、嫌だったらいいんだ。なんか、スリザリン寮の人と話すことなんて中々ないし」

なんてフォローされた。
気を使わせちゃったかな、

「嫌じゃない！…まったく、嫌じゃない。」

「そうか、ならよかった。」

…といっても、話すことはなく。
しばらく歩くけど、沈黙が続く。

「…ずっと前から話したかったんだ。君、魔法動物が好きだったよね？」

「！、なんでそれ知ってるの」

「ハグリッドが言っていたんだ。バックビークをたまにお世話してるって。」

ハグリッド…
余計なことを……

そう、私はだれにも言わずに魔法動物のお世話をしている。
魔法動物に詳しいこともあって、ハグリッドにたまにお世話を頼まれている。

闇の魔法使いに育てられていた時私のそばにいた魔法動物のムーンカーフがずっと守ってくれていた。

そこからずっと私は魔法動物がすき。
前のハグリッドの授業で、バックビークがマルフォイに侮辱されたことに怒り、マルフォイは怪我をしてしまった。

マルフォイはなだめた。しかし、お父様にはすぐ伝わってしまった。

「…あの件、マルフォイが悪い。バックビークは悪くない。」

「…Aは、そう思ってくれるんだね。よかった。
なんで魔法動物がすきなの？」

「私、小さい頃闇の魔法使いに両親が殺されて、闇の魔法使いに育てられた時期があったの。」

あれは4歳の時。
魔法動物を違法に売買したり、殺したりする闇の魔法使いがいた。
両親は魔法動物を助けるために働いていたが、そこで殺されてしまった。

「そうだったんだね…。辛かったよね。よくわかるよ。」

「ハリーは…もっと辛いと思う。」

「…うん、お互い様だよ。」

初めてはなした。
過去のこと。

そうだ、ハリーも辛さを抱えている。
私と、同じなんだ。

段々と周りが賑やかになっていく。

生徒が大広間に向かっている。

「もうこんな時間か、遅くまでごめんね。」

「もう晩御飯の時間だったんだね…」

正直、あっという間だった。
最初は沈黙で気まずかったけど笑

「じゃあ、また。散歩付き合ってくれてありがとう。」

「こちらこそ、あのよかったら、また…」

「もちろん、話そう！魔法動物のこと教えてよ。」

じゃあ、といって彼は先に行ってしまった。

なんだろ

なんか、

たのしい。