【2】兄との約束 ページ3
「あぁ、いたのか、A。」
先に占い学の教室に着いてた私の兄。
「マルフォイ、珍しくはやいね。」
「お前と一緒に行動すると嫌がるから、ずらして来てやったんだ。」
嫌に決まってる。だって、あの3人を敵意識して私まで同じだと思われる。
「お気遣いどーも。」
私のために色々なことしてくれるから、なんだかんだ嫌いじゃないんだけどね。
「端っことられてるね、前でいいか。」
この声、
「お、ハリーポッターじゃないか。」
「…何か用？」
またいつものだ…
仲良くなりたいなら素直になればいいのに。
ハリーポッターは私のすぐ前に座った。
…意外と、髪の毛長いんだ。
「ハリー、相手にしちゃだめ。ほっときましょう。」
「ハリー、気にするなよ」
赤毛とハーマイオニーはそういった。
私とマルフォイを見て。
_______授業終了_______
「まったく、またハリーポッターが先生に指されてた。なぁ、A、思わなかったか？」
授業後早々に、マルフォイの文句。
いつものこと。
この長い階段を降りきるまでいつも話している。
もう逆に好きなんじゃないか？と疑うことも。
「そうかもね、私は話したことないけど。」
いつもの様に適当に流す。
「Aはあいつとは」
「わかってる、話しちゃダメ、でしょ。」
2年生のある時期にそう言われた。
勿論、マルフォイだけでなく、お父様に。
きっとマルフォイもお父様に言われたんだろう。
マルフォイはきっと、私以上に抱えるものがある。
「…じゃあ、先に談話室にいる。この後は授業か？」
「うん、あとは天文学が残ってる。」
「わかった。頑張れよ。」
_______
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作者名：和田 | 作成日時：2023年8月19日 0時
