yellow mimosa. (ページ13)

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【11】談話室ページ13

あの後本を借りたらすぐに解散してしまった。
でも前回と違って約束をした。

三本の箒にいって、ホグズミードで少し色々なものを見に行こうって。

約束したのはいいけど……
あまりよい解散の仕方じゃなかった。

いきなり私が不機嫌みたいになってしまった。
ハリーも気を使ってくれたみたいで。

申し訳ないことをしちゃった…

スリザリン寮に戻ってから談話室のソファにすわってぼーっとする。

「はぁ〜〜〜〜〜」

「A、さっきポッターとどこか行かなかったか？」

私が色々悩んでいる間にいつの間にか隣に座っていたドラコ。
……やば、やっぱり見られちゃった？

「あー…、前少し話して友達になっただけ」

「なんで関わろうとするんだよ、恥ずかしくないのか？」

「なに、恥ずかしいって。自分の友達くらい選べるんだけど。」

「そうじゃなくて、僕だけじゃ満足いかないってことか」

なんなの、ムキになって。
いつもみたいにすぐ機嫌は良くならず、ずっとムスッとしている。

「そんなんじゃないよ、ドラコも大事だから。
ただ、私は自分で関わる人選べる。
……本当の家族じゃないんだから、色々言わないで。」

ちょっと言いすぎた……
怖くてドラコの顔をみれない。

罪悪感でいっぱいになり部屋に逃げようとするとぐい、と腕を掴まれた。

「な、に……」

頬を片手でぎゅっと掴まれてじっと目を見つめられる。

「いたい、いたいっ、はなしてっ」

ドラコってこんな力強かった！？
こっちは両手なのにびくともしない。

「ドラコ……はなして……」

「……なんで僕にはそんな顔するんだよ…」

そういったあとにぱっと離してどこかに行ってしまった。
どこか寂しそうな表情をしながら。