迷いはない ページ25
.
「迎えに･･･来た」
「･･･テク」
言葉の代わりに抱きしめる力を強める。
いつものように
“痛い”って笑ってくれればいいと思った。
「黙っていなくなるなよ」
「___ん、ゴメンね」
「全部、受け止めてやるから安心しろ」
「･･･いいのかな？テクの事好きになっても」
「今更、何でそんな事を言う？」
「だって＿＿＿＿＿＿＿。」
その時、強い風が吹いて木々がザワザワと騒ぎだした。
うねる木々から葉が舞い散る。
それは俺達の横を通り過ぎて行き
やがて静寂が訪れる。
「な？歓迎されてるだろ？」
「テク･･･」
「俺ならいいって事だろ(笑)」
「うん･･･うん･･･」
「だから、もう泣くなって〜」
強く抱きしめて、Aの頭にアゴをのせる。
暫く泣いていたけれど
「痛いよ」って笑うから
俺もつられて笑った。
「帰るぞ」
いつものように抱え上げたら
「やめてー」って暴れてた。
もういつものAだ。
抱え上げていたAを下して、手を繋いで歩き出す。
きっと
心の中からは一生消えてなくならないだろう。
全部ひっくるめて
俺の隣でいつも笑っていてくれればそれでいい。
俺が笑顔にしてやるから
ずっと俺の隣で笑っていればいい。
二人の時間はかけがえのない時間になって
幸せという形で積み重なっていくんだ。
すっかり暗くなった公園を歩きながら
少し冷静になった俺は大事な事を思い出す。
「そう言えば･･･俺、ホテル取ってない･･･」
「あー･･･」
どうするのよーって文句を言いながら
俺の隣で笑うA。
その顔は本気で文句言ってるんじゃないよな(笑)
「仕方ないから･･･家にくる？」
「ん？うん･･･」
口元を隠したつもりだったけど、緩んでるのがバレバレで
「いやらしいよ(笑)」ってAが笑う。
「腹減ったろ？俺が何か作ってやる」
繋いだ手をブンブン振り回して
俺達は笑いながら一緒に歩く。
俺の気持ちは揺るがない
もう、俺たちの未来に迷いはない
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ceat(プロフ) - 月花さん» 初めまして!ありがとうございます。とっても嬉しいです♪月花さんに待ってますなんて言われてしまったら正月休み返上です(笑)私も月花さんのお話し、楽しく読んでます(*´艸`*)私も楽しみにしてます♪これからもどうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2016年12月29日 0時) (
レス) id: dde6575f2a (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 初めましてm(_ _)m vol.1の時から読ませて頂いてます。2人の空気感が好きで、これからどうなっていくんだろうとドキドキしてます！更新、楽しみに待ってます＼(^o^)／ (2016年12月28日 2時) (レス) id: a42a6b020b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ceat | 作者ホームページ：https://www.youtube.com/watch?v=O4t_b9tZT0U
作成日時：2016年12月28日 1時
