【2j3j】至急､ウザい奴への対処法を教えてください［学パロ］

65話 ページ24

この作品の今の季節は夏なんです。真夏なんです。現実は冬だけど。
今はあっつい真夏なんだよおおおおおおおおおお
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翌日の早朝のこと。
昨日の夜、寝る前に付けておいたワイヤレスイヤホンから流れた爆音アラームで私は叩き起こされた。2人にバレずに起きる案として実行したはいいけど、こりゃ使う前に調整が必要だったな。耳がキンキンいってるわ……

未だ余韻が残っている耳を抑えながら、自分の両隣で寝こける2人を眺めた。それぞれ寝相は違うというのに、胴から伸びるその2本の腕はどちらも私にしがみついているんだから全く笑えない。

結局、昨日のあの騒動の後も寝る直前までぎゃあぎゃあとや喧しかった刀也とガク。やっぱり本気で早朝に起きて家を出ようかなんて呟けば、鬼のような形相で睨み「そんな上手く行くと思うなよ」「自分らも早起きして止めるからな」「まず相手に断れ」という旨の言葉を長々と綴られてしまった。

だが、


剣持「………」

伏見「……んがっ」


可哀想なことに、2人のどちらもが早起きすることができなかったようだ。
まあ知ってたし、原因私だけど。

私がスイッチをオフにする可能性を考えずに、パスワードがかけられるスマホじゃなくてただの目覚まし時計でアラームを設定したこいつらが悪い。…スマホでもパスワード知ってるから結局駄目なんだけどね。


『じゃーね』


絶対に起こさないように慎重に2人の腕から抜け出し、廊下へ出る。途端に、蒸し暑い空気に包まれ思わずため息が出るが、こんなことで一喜一憂できるほど今の私に時間はない。扉を閉める音をなるべく立てないように細心の注意を払った後、すぐに自分の部屋へと向かった。



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『よし、準備オッケー』


洗面所の鏡に映る自分の姿を見ながら、私はそう呟く。

自分で言うのもあれかもしれないけど、結構いい格好になったと思う。ポニーテールに入れた三つ編みも今日は上手くいったし、髪が長いっていうのもあって寝癖も何もない。
なんか今日いいことありそうな気がする

小さく鼻歌を歌いながら洗面所を離れ、リビングのデーブルに置いておいた鞄を手に取る。
家帰ってきたらばちくそ怒られるだろうけど、まあその時はその時だろ。とりあえず行っちゃお


『行ってきまーす』

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